天空の鏡と云われる、ボリビアのウユニ塩湖。その広さは四国の半分強もあります。乾燥した塩の大地に雨が降って水が溜まることで息を吞むような絶景が見られます。

知れば誰もが行きたいと思うこの地を、今回は現地フォトグラファーの目線で紹介していきます。

目次

ボリビアへの行きかた

日本からボリビアを目指すならアメリカ経由、これが最速最安です。例えば東京からなら、わずか20時間程度でペルーのリマまで入れます。

航空券を探す場合、内陸国ボリビアへのフライトは高いものしか出てこないです。そこでまず一旦隣国までのチケットを買います。その後、ボリビアへのチケットを探したほうが費用を抑えられることがあります。

例)東京→リマ(ペルー)/リマ(ペルー)→ボリビア

ウユニまでの行きかた(空路)

ボリビアのもっとも一般的な空の玄関口はラパスの「エル・アルト国際空港」です。ラパスに着いたら、そこからは飛行機でもバスでもウユニまで行けます。ウユニにも小さい空港があります。飛行機であればラパスから1時間、夜行バスであればラパスから8時間程度です。

ウユニの空港から市内まで

空港から市内まではわずか10km。旅行会社のプライベートタクシーなどのサービスもありますが、普通のタクシーを使っても問題ありません。安全ですし安いです(10ボリビアーノス/1人)2024年4月現在。ちなみに「Uber」などの配車サービスはありません。

南米の玄関口から、陸路でのウユニまでの道のり

ボリビア隣国の南米玄関口はペルーの「リマ」、チリの「サンティアゴ・デ・チリ」、アルゼンチンの「ブエノス・アイレス」、ブラジルの「サン・パウロ」です。そこから空路か陸路でボリビアのウユニを目指します。

お得に航空券を買うなら出発の3ヶ月前までに予約するといいでしょう。わたしはいつも「SKYSCANNER」か「KAYAK」というアプリで検索しています。

陸路1:ペルー

隣国ペルーの世界遺産、マチュ・ピチュとくっつけて旅行されるかたも多いと思います。ペルーからの陸路なら、メジャーなのは「デスアグアデーロ」の国境。プーノからコパカバーナへと抜けていくルートです。

陸路2:チリ

チリのサンペドロ・デ・アタカマから2泊3日のツアーでウユニまで来られるかたも多いです。ツアーでなければ、チリはカラマからウユニまでバスが出ています。

陸路3:アルゼンチン

アルゼンチンのフフイ地方を北上して、ボリビアとの国境「ビジャソン」から入るルートも一般的です。

陸路4:パラグアイ

パラグアイのアスンシオンからなら、ボリビアの「サンタクルス・デ・ラ・シエラ」までバスが走っています。

陸路5:ブラジル

ブラジル側から陸路で入るならボリビア側国境は「プエルト・キハロ」ボリビアの東、ブラジルと国境を隔てています。

ウユニ塩湖

多くの人がイメージする一面鏡張りの景色は、雨が降らないと見られません。12月でも雨が降る年もありますし、1月から3月までほとんど雨が降らなかった年もありますので一概には言えませんが、だいたい1月から4月頭くらいです。

滞在期間の目安

雨季というだけあって普通は雨の日が多いです。1日中雨という日は珍しいですが、それでも天気の悪い日が多いのが普通だと思っています。滞在期間には余裕を持つことをおすすめします。

ウユニ塩湖に出かける

ウユニには旅行会社が山ほどあります。ウユニ塩湖へ出かけるときは旅行会社のツアーを利用するのが一般的です。日本からも事前に予約することができるところもあるようですが、現地申し込みで十分です。支払いは現地通貨(ボリビアーノ)か、米ドルのところが多いです。クレジットカード払いは受け付けていないところがありますので現金を用意しておいたほうがいいでしょう。

自力でウユニ塩湖まで行けるのか?

【ボリビア】天空の鏡、ウユニ塩湖とは
(画像=<どこの旅行会社も四駆を使う>、『たびこふれ』より引用)

ウユニの街からウユニ塩湖の入口までは約30km。近年では道も舗装されているので車、バイク、自転車でも自走可能です。ただこれは入口までの話で、そこから先は水のあるなしで変わってきます。

きれいな鏡張りのエリアを探そうと思ったら、それなりに奥に入っていかなければなりません。自転車では走行不可、車、バイクでも素人には厳しいでしょう。

よくスタックしている車を見かけます。ツアーで行くことをおすすめします。

高山病予防

ウユニの標高は3,670m。平地からいきなりこんな高所へ来ると高山病になる可能性があります。ボリビアの空の玄関口、ラパスの「エル・アルト国際空港」は4,000m越え。世界でもっとも高いところにある国際空港と云われています。渡航する際には高山病の薬を服用するか、事前に他の都市を経由して少しずつ慣らしていくのがいいでしょう。ちなみに高山病の薬は現地でも買えます。日本よりずっと安価です。

高山病対策

  • 高山病は体内に酸素を取り込む量が不足することで起こります。深呼吸を意識しましょう
  • 高地で脱水気味になります。水分をよく摂るようにしましょう
  • 満腹になるのは避けましょう
  • アルコールは慣れてからにしましょう
  • 多くの人が一晩寝た後に高山病になっているケースが多いです。到着初日は無理をしないようにしましょう

ウユニ塩湖の気温

ウユニ塩湖の日中は晴れていれば半袖でも過ごせるほど暖かいですが、陽が落ちると寒くなります。また、風がある日も寒く感じます。日中のツアーでもジャケットを持参することをおすすめします。

日没後の寒さは耐えられる寒さでも深夜は格段に寒くなります。厚手のジャケット、ヒートテックなどが必須です。(わたしは6枚着ています)夜の寒さ対策は靴下が命。本気で暖かいものを重ね履きするくらいでちょうどいいです。

おすすめの時間帯は?

【ボリビア】天空の鏡、ウユニ塩湖とは
(画像=<燃えすぎたサンセット>、『たびこふれ』より引用)

時間帯によって様々な表情を見せるウユニ塩湖。時間帯だけでなく日によってまったく別の表情を見せます。ベタな答えですが、全時間帯おすすめです。また、雲のあるなしでかなり印象が変わります。唯一同じと言えそうなのはまったく雲がない日くらい......。かなりの数行っていますが、同じ日はないと思っています。

サンセットとサンライズって同じじゃないの?

と、よく訊かれますが、まったくの別物です。

沈んでいく太陽からは1日の終わりと哀愁を感じますし、昇ってくる太陽には1日の始まりと活力を感じます。気持ちの問題だけではなく色味もだいぶ違います。時間が許すのならどちらも見る価値があります。

新月じゃないと星は見えない?

【ボリビア】天空の鏡、ウユニ塩湖とは
(画像=<月が昇ってくる前の時間帯に撮影>、『たびこふれ』より引用)

そんなことはないです。月は一晩中出ているわけではありません。月が出ていない時間帯なら星はきれいに見えます。(天候による)

それより大事なことは天気です。ひと月に1回しかない新月の日が曇っていたら当然星は見えないのです。逆に一晩中月が出ている日というのは、ひと月に数日しかありません。新月じゃなくても月が出ていない時間帯を狙って行けばいいわけです。

鏡張り

塩の大地に雨が降って水が広がることであの絶景を生み出しているウユニ塩湖。きれいな鏡張りを見られるのは、実は水が少ないところです。

水が多いところは少しの風で水面が波立ってしまうからです。水が薄く張っている状態がベスト。また、日中の太陽が高いときにはあまり鏡張りません。太陽に雲がかかるか、夕方や朝方の太陽が傾いているときのほうがきれいな鏡張りが見られます。

ウユニ塩湖で映える色

【ボリビア】天空の鏡、ウユニ塩湖とは
(画像=<日本から持ってきた着物で撮影>、『たびこふれ』より引用)

赤、青、黄、オレンジ、緑、ピンク、紫、水色など、ウユニ塩湖で映える色のアイテムを持っていると写真映えします。また、ウェディングドレスの白も映えますが、白でないカラードレスもとてもきれいです。