イギリスでは、日々の生活の中で当たり前のようにさまざまな略語が使われています。街中で目にしたり、テレビやラジオのニュースで耳にしたり、施設や店舗の従業員たちが使っていたりなど、旅行での滞在中でもこうした略語に遭遇する機会は多いことでしょう。

今回は、使用頻度の高い略語や知っておくと役立つ略語を、その一般的な略語の読み方とともにリストアップしてみました。

略語・略称のアルファベットをそのまま発音する場合が多いものの、中には変わった発音のものもあります。発音はカタカナ発音になりますが、その点はご了承ください!

目次

  1. 「英国」関連の略語
  2. 一般的な情報
  3. テレビ・ラジオ・新聞などで使われる略語や報道関連の略語
  4. 交通機関・移動関連
  5. 医療関係
  6. 飲食関連
  7. 観光施設・関連団体

「英国」関連の略語

UK:United Kingdom (of Great Britain and Northern Ireland)
読み方=ユーケー。英国の正式名称、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国のこと
GB:Great Britain
読み方=ジービー。正確には北部アイルランドを含まない英国のことだが、ほぼ英国と同義語として使われている。オリンピックなどで英国代表はTeam GB(チーム・ジービー)とされている。
GBP: (Great British) pounds
読み方=ジービーピー。英国の通貨、英ポンドのこと。
BBC:British Broadcasting Corporation
読み方=ビービーシー。英国放送協会。英国の公共放送局。
BA:British Airlines
読み方=ビーエー。ブリティッシュ・エアウェイズ。英国最大の航空会社。

一般的な情報

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<駅構内でも電車内でも、CCTV=監視カメラはいたるところで作動中!>

GMT:Greenwich mean time
読み方=ジーエムティー。グリニッジ標準時。英国の標準時。日本との時差は9時間。
BST:British Summer Time
読み方=ビーエスティー。英国夏時間。毎年3月最終日曜日1時から10月最終日曜日1時までの期間実施されている夏時間のこと。GMTより1時間早い。この期間中、日本との時差は8時間。
VAT:value added tax
読み方=ヴィーエーティー。付加価値税。日本の消費税のようなもの。
DOB:date of birth
読み方=ディーオービー。生年月日のこと。
PIN:personal identification number
読み方=ピン。暗証番号のこと。「N」がナンバーを表しているにも関わらず、カード使用時などに「PIN number please(ピン・ナンバー・プリーズ)!」と言われることも多々あり。
FYI:for your information
読み方=エフワイアイ。ビジネスメールでよく使われる、「ご参考までに」という表現。
FAQ:frequently asked questions
読み方=エフエーキュー。「よくある質問」のこと。
CCTV:closed circuit television
読み方=シーシーティーヴィー。閉回路テレビ。監視カメラのこと。

テレビ・ラジオ・新聞などで使われる略語や報道関連の略語

ITV:Independent Television
読み方=アイティーヴィー。英国最大の民法テレビ局。
DAB:digital audio broadcasting
読み方=ディーエービー。デジタルラジオのこと。
FTSE100:Financial Times Stock Exchange 100 index
読み方=フッツィーワンハンドレッド。英国の代表的な株価指数。 ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄で構成される。
FA:The Football Association
読み方=エフエー。通常はイングランドのサッカー協会(フットボール・アソシエーション)を差す。スコットランドのサッカー協会はScottish FA。

交通機関・移動関連

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<ロンドン交通局TfLの案内ポスター>

TfL:Transport for London
読み方=ティーエフエル。ロンドン交通局のこと。
DLR:Docklands Light Railway
読み方=ディーエルアール。ドックランズ・ライト・レイウェイ。ドックランズ地区を走るTfLの運営するライトレール。無人運転で運行されるが、ピーク時をはじめ乗務員が乗車している場合も多い。

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

ULEZ:Ultra Low Emission Zone
読み方=ユーレズ。超低排出ガスゾーン。一定の排ガス規制を満たしていない車両に対し、通行料の支払い義務が課されるロンドン市内中心部の区域のこと。大気汚染の改善を目的に導入された制度で、2023年8月に区域が拡大された。

医療関係

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

NHS:National Health Service
読み方=エヌエイチエス。国民保健サービス。税金で運営されている公的医療サービスのこと。
GP:general practitioner
読み方=ジーピー。一般開業医。かかりつけ医。NHSの制度を利用するには、GPへの登録が義務付けられている。救急医療を利用した際にも登録しているGPの名前を聞かれる。
A&E:accident and emergency
読み方=エーアンドイー。病院の救急科、救急外来のこと。英国滞在時に救急事態が起きた際には、GPへの登録の有無を問わず最寄りのNHS病院のA&Eに直接赴くか、999に電話して救急車を呼ぶことが日本の外務省のウェブサイトでも推奨されている。

飲食関連

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

BLT:bacon, lettuce, tomato
読み方=ビーエルティー。ベーコン、レタス、トマト入りのサンドイッチのこと。
IPA:India pale ale
読み方=アイピーエー。「インディア・ペール・エール」のこと。ペールエールの一種だが、ホップを大量に使っているため苦みが強く度数も高め。
BYOB:bring your own booze (bottle)
読み方=ビーワイオービー。「酒類は各自ご持参ください」の意。レストランやカフェなど、アルコール類の提供をしていない店で、客が酒類を持ち込める場合、店頭に表示してある。
M&S(エムアンドエス)
英国を代表する小売店マークスアンドスペンサー(Marks and Spencer)は省略形のM&Sですっかりおなじみ。

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

観光施設・関連団体

B&B:bed and breakfast
読み方=ビーアンドビー。ベッド・アンド・ブレックファスト。宿泊と朝食を比較的低価格で提供する、小規模な宿泊施設のこと。
BFI:British Film Institute
読み方=ビーエフアイ。英国映画協会。ロンドンのサウスバンク地区にBFI IMAXシアターと、名画座のBFI Southbankシネマを構える。

イギリスで日常的に使われている略語(GBP、BST、DOBなど)のまとめ
(画像=『たびこふれ』より 引用)

<丸い姿が特徴的なBFI IMAXシアター>

ENO:English National Opera
読み方=イーエヌオー。イングリッシュ・ナショナル・オペラ。ロンドンを拠点とする英国のオペラ・カンパニー。
LSO:London Symphony Orchestra
読み方=エルエスオー。ロンドン交響楽団。ロンドンを拠点とするオーケストラ。
RSC:Royal Shakespeare Company
読み方=アールエスシー。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー。イングランドのストラトフォード・アポン・エイヴォンを拠点とし、シェイクスピア作品を中心に上演する劇団。
V&A:the Victoria and Albert Museum
読み方=ヴィーアンドエー。ヴィクトリア&アルバート博物館。ロンドンのケンジントン地区にある博物館。

文・写真・ハル・リーチ/提供元・たびこふれ

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