町田ゼルビア所属のオーストラリア代表FWミッチェル・デュークは、清水エスパルスから期限付き移籍中の韓国代表FWオ・セフンや、パリ五輪U23日本代表候補のFW藤尾翔太の台頭もあり、スタメンでの出場機会が激減。今夏移籍の可能性も報じられていたが、本人が町田に対する愛着を強調している。
現在33歳のデュークは、2022シーズン終了後にファジアーノ岡山から町田へ完全移籍。昨季はブラジル人FWエリキの長期離脱もあり、絶対的ストライカーとして活躍。J2リーグ34試合の出場で10ゴールを挙げ、クラブのJ2優勝・J1昇格に大きく貢献していた。しかし今季はオ・セフンの加入もあり、ここまでリーグ戦でのスタメン出場がゼロ。YBCルヴァンカップ2試合で先発と、ベンチを温める時間が長い状況だ。
本人は先日、豪州メディア『デイリーテレグラフ』のインタビューで「この移籍期間で大きな決断を迫られることになると感じ始めている」と今夏移籍を示唆。自身の今後について町田首脳陣と複数回にわたり話し合ったことを明かした上で、以下のように語っていた。
「チャンスが巡って来たら、それを生かすことにだけ集中しているけど、ここ1カ月は本当に調子が良かったんだ。クラブも僕のやっていることに満足しているし、もっとプレー時間が増えたらどうなるか見てみよう。そうでなければ、日本の移籍ウィンドウが開く今年7月に大きな決断を下す必要があるね」
この報道内容が日本でも広まる中、デュークは4日夜にX(旧ツイッター)を更新。「僕は町田で幸せだよ」と切り出すと、「このインタビューでは、出場時間について記者が厳しい質問をしてきたんだ!だけど、僕は満足しているし、チームに貢献し続けることが可能だと信じている。出場時間を増やすために戦うよ!」と、町田残留を示唆した。
プレー強度の高さを武器に、J1初挑戦の今季も躍進が止まらない町田。ベンチにエリキやデュークが控えているだけに、今後より一層チーム内でのポジション争いは激しくなるだろう。