アンドリー・ルニン 写真:Getty Images

 アトレティコ・マドリード(スペイン1部)が、レアル・マドリード(同1部)に所属するウクライナ代表GKアンドリー・ルニン(25)の獲得に興味を持っているようだ。

 母国のドニプロでプロキャリアをスタートさせたルニンは、2018年夏にマドリードへ加入すると、レガネスやレアル・バリャドリード、レアル・オビエドへのレンタル移籍を経験。2020年夏にマドリードへ復帰すると、しばらくはベルギー代表GKティボ・クルトワの控えという立ち位置だった。

 クルトワが負傷離脱した今季もシーズン序盤はチェルシー(イングランド1部)からレンタルで加入したスペイン代表GKケパ・アリサバラガの控えに。だが、ケパが負傷したことで出場機会を手にすると、高いシュートストップ技術を武器に今季は公式戦31試合でゴールマウスを守り、12回のクリーンシートを達成した。

 スペイン『レレボ』によれば、ルニンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝戦のドルトムント(ドイツ1部)戦でクルトワが出場したことに不満を抱いている模様。一時は2029年夏までの新契約締結で合意に近づいていたが、クルトワが守護神としてプレーすることを理解していることから現在は契約延長に躊躇しているようだ。

 そのなかで、絶対的守護神であるスロベニア代表GKヤン・オブラクに退団の可能性が浮上しているアトレティコがその後釜として獲得を検討しているとのこと。ただ、マドリードはウクライナ代表GKを放出する意思がないことに加えて、ラ・リーガのタイトルを争うライバルクラブを強化したくないようだ。

 ただ、スペイン王者はロッカールームに不満を持っている選手を保持したくはないと考えているようだ。また、同選手は自身の去就を決定する権利を獲得したと感じているようだ。