元日本代表MF橋本拳人は今月3日、スペイン2部SDウエスカを今季限りで退団することを発表。ヴィッセル神戸、FC東京復帰待望論が湧き起こっているが、Jリーグ復帰が既定路線だという。
ロシアのウクライナ侵攻を受けての国際サッカー連盟(FIFA)の特例措置により、2022年7月に神戸を退団してロシア1部ロストフからウエスカへ移籍していた橋本。加入1年目の2022/23シーズンからスペイン2部リーグ戦33試合に出場すると、昨年夏に1年間の契約延長オプションが付いた単年契約を新たに締結。今季は31試合の出場で2ゴールをマークするなど、中盤の主力選手として活躍し、今月2日の最終節レバンテ戦でもフル出場していた。
しかし、橋本は契約延長オプションを行使せず。3日にインスタグラムで「昨日の試合を最後に2年間在籍したSDウエスカを離れることを決めました」と退団を報告するとともに、「クラブとしても個人としても苦しい2シーズンでしたが、最高のチームメイト、スタッフと共にかけがえのない時間を過ごすことができました。そしてここで出会った全ての人に感謝したいと思います。次のチームは決まっていませんが自分らしく突き進んでいきたいと思います!」と綴っていた。
するとスペイン紙『エラルド』は「橋本はウエスカとの契約を2025年6月まで残しているものの、日本に戻る」とリポート。ウエスカ退団の経緯については「退団の予兆が何も無かった。数週間前には予想されていなかった」とした上で、「ウエスカ加入以降、彼はチーム内で快適に過ごしていたが、環境と文化の変化を求めた」と伝えている。
FC東京下部組織出身で、2020年7月にロストフへ完全移籍した橋本。FC東京はパリ五輪U23日本代表候補であるMF松木玖生に海外移籍の可能性がある一方、神戸も中盤の主力選手であるMF齊藤未月が負傷離脱中だ。移籍金ゼロでの獲得が可能と考えられる中、どのJクラブが同選手に関心を寄せているのか目が離せない。