今年3月にシリーズBラウンドで4500万ドルを調達
Loyalの取り組みは各方面から注目を集めており、過去にThe New York Times紙やForbes誌のほか、マサチューセッツ工科大学発のテクノロジー誌MIT Technology Reviewでも取り上げられた。
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なおCEOのCeline氏は、Forbes誌が選ぶ「世界を変える30歳未満 2022」に選出されている。
Loyalは今年3月に、シリーズBラウンドで4500万ドルの調達に成功。これにより、同社が創業以来調達した資金総額は1億2500万ドルを超えた。
公式サイトで「FDAの承認が得られる保証はない」という旨を明記している中での資金調達に、投資家の期待の高さがうかがえる。
人間の寿命を延ばすことも視野に
Loyalは、犬の寿命を延ばすことに成功した次のステップもすでに思い描いている。将来的には人間の寿命延長を目的とした医薬品の開発を視野に入れているのだ。成長を促進するIGF-1は人間にも見られ、100歳以上の人の中には、生まれつきIGF-1の値が低い人がいることも分かっているという。 同社の挑戦は、始まったばかりだ。
(文・里しんご)