キリアン・エムバペ 写真:Getty Images

 パリ・サンジェルマン(PSG)からレアル・マドリード移籍が決定的と報じられているフランス代表FWキリアン・エムバペ。自国開催であるパリ五輪出場の可能性にも注目が集まる中、海外メディアがU23フランス代表メンバーを特集した。同国代表は五輪開幕直前の強化試合でU23日本代表と対戦する。

 インドメディア『The Bongtimes』が今月2日に伝えたところによると、ティエリ・アンリ監督は今月3日にもU23フランス代表候補27名を公式発表するとのこと。パリ五輪出場登録選手一覧を来月3日まで国際サッカー連盟(FIFA)に提出する必要があるが、現時点ではメンバー構成が固まっていない模様。PSGがMFウォーレン・ザイール・エメリ、そしてエムバペの後継者として注目を浴びるFWブラッドリー・バルコラの派遣を拒否したという。

 またフランスはオーバーエイジ枠(OA枠)の選考も難航しているとのこと。ビッグネームの参戦を期待する声も挙がっていたが、記事では「レアル移籍が公式発表されるであろうスター選手、エムバペの熱は冷めた。もう一人の候補だったアントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリード)も、おそらくパリ五輪を欠場する」と綴られている。

 エムバペがパリ五輪に出場する可能性については、本人が先月13日のフランスプロサッカー選手組合の表彰式で「五輪でのプレーは夢のようなもの」と高揚感を見せつつも、「僕が出場できなくても、フランスが最高の状態で世界から迎えられることを望んでいる」と不参加の可能性も示唆していた。

 フランスはパリ五輪開幕前にパラグアイ、ドミニカ共和国、日本との強化試合を実施予定。五輪のグループステージではアメリカ、ニュージーランド、ギニアと対戦する。U23日本代表もMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、DF冨安健洋(アーセナル)らの招集が厳しいと報じられているが、OA枠選考難航という事情は他国にも当てはまるようだ。