橋岡大樹 写真:Getty Images

 日本代表OBの槙野智章氏が、DF橋岡大樹(ルートン・タウン)のパリ五輪U23日本代表オーバーエイジ枠(OA枠)入りを熱望。浦和レッズ時代のエピソードをもとに、同選手のメンタリティーを称えている。

 今月上旬にパリ五輪前の強化試合(対アメリカ代表)に臨むU23日本代表。MF久保建英(レアル・ソシエダ)とMF鈴木唯人(ブレンビーIF)の招集が不可能とみられているほか、OA枠の選考に関しても、MF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)、DF冨安健洋(アーセナル)、DF板倉滉(ボルシアMG)らの招集が厳しいと報じられている。

 そのU23日本代表のメンバー選考は、今月2日放送の「ABEMAスポーツタイム」でも話題に。槙野氏はOA枠として橋岡、MF守田英正(スポルティングCP)、FW上田綺世(フェイエノールト)の招集を推奨。「橋岡が博打だと思う。ただ、良い方に転がると思う」と自身のメンバー選考について語った上で、橋岡に賭けるべき理由を以下のように述べている。

 「橋岡は浦和で一番最初に『サッカーどうやれば上手くなりますか、どうすれば日本代表に選ばれますか』とは聞いて来なかった。『どうすればテレビ出演できますか』と聞かれた。その貪欲さが良い」

 「今の日本代表に足りないのは熱量。ピッチ上での盛り上げ役、間に入るスタッフや後輩たちとのパイプ役としてのコミュニケーション能力が高い。FIFAワールドカップや五輪でプレーしていないので、出たい気持ちが誰よりも強い」

 橋岡は2021年1月に浦和からベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)へ移籍すると、加入1年目からSTVVの主力選手として活躍。FW浅野拓磨擁するVfLボーフムをはじめ複数クラブからの関心が報じられる中、今年1月末にルートンへのステップアップ移籍を果たした。

 そのルートンでは、プレミアリーグ6試合でスタメン出場したものの、クラブは2部降格。本人は先月20日にインターネット動画配信サービス『DAZN』で放送開始の「やべっちスタジアム」に出演した際、「もし残留しなかったとしても、『去年のあいつと違うな。良い選手になっているよな。プレミアリーグで観てみたいな』と思わせるプレーをしたい」と語っていただけに、今夏移籍の可能性も考えられる。