守田英正 写真:Getty Images

 今月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選2試合(対ミャンマー、シリア)で日本代表に選出されたMF守田英正。ポルトガル1部スポルティングCPとの契約延長が濃厚とみられる中、日本代表OBの松井大輔氏は同選手の移籍を望んでいるようだ。

 契約延長の可能性は、昨年秋頃から再三にわたりポルトガル国内で報じられていたが、ポルトガル紙『O JOGO』は先月20日に「スポルティングは守田の契約延長発表まであと一歩となった。フレデリコ・ヴァランダス会長はルベン・アモリム監督から許可を得た上で選手サイドと合意に達した」とリポート。

 ポルトガル紙『ア・ボーラ』は契約延長の内容について「年俸は他の選手と比べて中級レベルである50万ユーロ(約8400万円)から80万ユーロ(約1億3400万円)近くまでアップ。契約解除金は4500万ユーロ(約71億円)から6000万ユーロ(約95億円)に引き上げられる」と伝えたが、今月はじめになってもスポルティングからの公式発表はない。

 そんな中、インターネット動画配信サービス『DAZN』で先月30日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」では、欧州でプレーする日本人選手の活躍ぶりが話題に。松井氏は今季印象に残った海外日本人選手を訊かれると、「守田君、本当に凄い。違うクラブ行ってもらいたいという思いもある。イングランドとか」と日本代表MFのプレミアリーグ挑戦を期待した。

 ただ一方で、スポルティングがポルトガル1部リーグ優勝により、来季UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ出場権を獲得したことも話題に。松井氏は「今年はCLで見れるのか」と語るなど、スポルティング残留の可能性も前向きに捉えている。

 守田は川崎フロンターレ、CDサンタ・クララを経て、2022年夏にスポルティングへ完全移籍。加入1年目から中盤でレギュラーに定着すると、今季もリーグ戦29試合の出場で2ゴール4アシストをマーク。スポルティングのリーグ優勝に大きく貢献した。