伊藤洋輝 写真:Getty Images

 日本代表DF伊藤洋輝には、ブンデスリーガ(ドイツ1部)VfBシュツットガルト退団の可能性が浮上。バイエル・レバークーゼン、ミランなど複数クラブからの関心が報じられる中、現地では今夏移籍に向けての動きが報じられている。

 シュツットガルト守備陣の中心選手として活躍していた伊藤。昨年夏にはオランダ1部アヤックス移籍破談が報じられた後、シュツットガルトと契約延長。2027年6月までの複数年契約を結んだが、以前から3000万ユーロ(約48億円)の契約解除条項付帯の可能性が指摘されていた。

 そんな伊藤の去就を巡っては、イタリア紙『トゥットスポルト』が先月23日にミラン移籍の可能性を報道。選手サイドが現在の2倍である500万ユーロ(約8億5000万円)の年俸を求めていることもあわせて伝えているほか、26日にはカタールのTV局『アルカス』が「サウジアラビア1部アル・アハリからオファーが届いた」とリポート。ドイツ紙『キッカー』がレバークーゼン、ボルシア・ドルトムント、バイエルン・ミュンヘンからの関心を報じるなど、争奪戦の様相を呈している。

 そんな中、ドイツメディア『フースバル』は先月31日にシュツットガルトの補強戦略を特集。「ヴァルデマール・アントンと伊藤は、それぞれシュツットガルトとの契約に退団条項が盛り込まれている。すでに他クラブと交渉しており、シュツットガルト幹部はあらゆる事態に備えたいと考えている」と綴っているほか、伊藤にかわるセンターバックとしてスタッド・レンヌ所属DFアルトゥール・テアトルの獲得を検討しているという。

 また、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版も28日にシュツットガルト関係者の話として「伊藤は我々にとって、夢のような売却候補だ」と報道。来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得したとはいえ、決して潤沢とは言えない同クラブの財政状況もあわせて伝えている。

 伊藤は2021年6月にジュビロ磐田からシュツットガルトへ移籍すると、加入1年目からトップチームで出場機会を確保。今季は一時左サイドバックでプレーしていたが、昨年11月以降は本職のセンターバックで再びレギュラーに定着していた。