浦和レッズアカデミーのロールモデルコーチである日本代表OBの松井大輔氏が、内田篤人氏とともに現役時代を回顧。指導者に対する自身のスタンスを語るとともに、チーム作りについて持論を展開した。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月30日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」では、特別企画「プレーヤーズラボ」の様子が公開。両氏が中央学院大学体育会サッカー部員にドリブルやパス回しを指導した。
番組のスタジオで、MCの野村明弘アナウンサーも交えて同企画を振り返る中、ドリブルに特化した指導が難しいことを痛感したという松井氏は、内田氏の指導方法を「大学生との距離を縮めるのが上手い」と称えた上で、「人によって観点が違うので、それをうまく理解しながら練習に励んでほしい」とプロサッカー選手を目指す学生にメッセージを送った。
これに内田氏は「そんな感じで練習していた?」と突っ込むと、松井氏は「していない」と即答。「監督が言うこととか、全く聞いていない。自由にさせてあげる選手は、チームの中に1,2人いないと。(チーム全体の)バランスがとれない」とチーム作りについて自身の意見を述べると、内田氏は「全員が長谷部誠じゃね…」と反応。松井氏は「(全員が長谷部だと)面白くない」と言葉を返したが、内田氏に指を差しながら「そうやって誘導するな」と指摘。スタジオは笑いに包まれた。
2023/24シーズン限りで現役を退き、アイントラハト・フランクフルト下部組織の指導者として、第2の人生をスタートした長谷部氏。内田氏らチームメイトから厚い信頼を寄せられていた日本代表の元キャプテンは、先月24日の引退会見で「槙野(智章)のような選手がいるから大変なんですよ」と、代表で大変だったことを明かしているが、MF本田圭佑など強烈なキャラクターの持ち主がいたことによって、チームとして機能したのかもしれない。