松井大輔氏 写真:Getty Images

 日本代表OBの内田篤人氏と松井大輔氏が、大学生に対する指導方法について議論。代表チームのロールモデルコーチである内田氏が、浦和レッズアカデミーのロールモデルコーチである松井氏に対して指導者としての幅を広げるためのアドバイスを送っている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月30日配信開始の「内田篤人のフットボール・タイム」では、特別企画「プレーヤーズラボ」の様子が公開。内田氏と松井氏がドリブルやパス回しに関するメソッドを中央学院大学体育会サッカー部員に落とし込んだ。

 両氏は番組のスタジオで、MCの野村明弘アナウンサーも交えて学生への指導内容を回顧。その中で内田氏が「松井さん、サッカーやる時にちゃんとピリッとするんだと思った」と感想を述べると、松井氏は「喋りもそうだし、大学生との距離を縮めるのが上手い」と内田氏の指導方法を絶賛している。

 内田氏はJリーグの監督に必要な最上位資格であるS級ライセンス取得にむけて、昨年から中村憲剛氏らとともにJFAのS級コーチ養成講習会を受講。昨年12月にはロールモデルコーチとして森保ジャパンに帯同するなど、指導者としての実績を築き始めている。

 そんな内田氏は松井氏からの褒め言葉を受けて、プロ選手とアマチュア選手に対する指導方法の違いについて、「指導者ライセンスを取りに行って気付いたけど、プロの接し方で大学生を教えると、大学生はシュンとなる。(言い方が)厳しいから」と自身の経験をもとに私見を述べた。

 「(大学生が)俺に一言も喋って来なかった」と、学生の反応を振り返った松井氏。内田氏は「あの教え方はプロの感じでしょ?大学生は真面目なので、『松井さんが言っているから、ちゃんとやらないと』と思う」と、学生の気持ちを推察している。