VfLボーフム所属FW浅野拓磨は、今月27日に行われたMF田中碧擁するフォルトゥナ・デュッセルドルフとの入れ替え戦2ndレグで途中出場。チームをブンデスリーガ残留に導いたが、今季限りでの退団が決定的だという。
現在29歳の浅野は、2016年7月にサンフレッチェ広島からアーセナルへ完全移籍すると、その後はVfBシュツットガルト、ハノーファー、セルビア1部パルチザンでプレー。2021年5月に給与未払い等の問題によりパルチザンを退団すると、翌月にボーフムと3年契約を結んでいた。
そのボーフムでは、加入1年目から出場機会を確保。今季もリーグ戦29試合の出場で6ゴール1アシストをマークするなど、攻撃陣の中心選手として活躍。一方、ボーフムとの契約期間は今年6月末までである中、今年1月には100万ユーロ(約1億6000万円)未満から150万ユーロ(約2億4000万円)への年俸引き上げを要求したこともあり、契約延長交渉が平行線をたどっている可能性が報じられていた。
また、ドイツメディア『Revier Sport』は入れ替え戦2ndレグ直前の27日に「2部降格の場合、チームの再編は大規模なものになる」として、浅野の去就が入れ替え戦の結果に左右される可能性を伝えていた。
ボーフムは1stレグで0-3と敗れたものの、2ndレグで追いつき、PK戦の末にブンデスリーガ残留を果たした。しかし、ドイツ紙『キッカー』が今月30日に「浅野を引き留めようとするボーフムの努力は失敗に終わった」とリポート。同選手の移籍先については「どこに行くかはまだ不明」と伝えているが、ドイツ紙『ビルト』は先月11日にドイツ国外移籍の可能性を予想している。
一部で将来的な広島復帰の可能性も取り沙汰されている浅野。今月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選2試合(対ミャンマー、シリア)に向けての日本代表から落選しただけに、本人は欧州トップレベルでのプレーを強く望んでいるかもしれない。