ローマから浦和レッズへ期限付き移籍中のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンは、契約期間が今年6月末までである中、スウェーデン1部マルメFF移籍の可能性が浮上。イタリア国内では、マルメ移籍がほぼ確実との見方があるという。
ソルバッケンの去就を巡っては、ローマで来季構想外とみられるだけに、同クラブの専門サイト『フォルツァ・ローマ』は今月16日に契約解除の可能性を報道。両者の契約期間が2027年6月までであることに触れて「この夏に彼の獲得を試みるクラブはほとんどない」と伝えた。
しかし、スウェーデン紙『Sportbladet』は29日になってマルメFF移籍の可能性を報道。これによると、ローマが高額の移籍金を求めない場合には完全移籍で獲得する可能性があるものの、レンタル移籍での獲得が現実的だという。
この『Sportbladet』の報道内容に反応したのが、ローマの専門サイト『Il Romanista』だ。同サイトは30日に「ローマはソルバッケンに別れを告げる」という見出しのもと、ノルウェー代表選手の去就を特集。記事で「ソルバッケンは日本での失敗から、間もなく浦和のユニフォームを脱いでローマへ戻ることになる。スウェーデンのようなリーグで再出発することは、正しいキャリアのステップになるかもしれない」と綴られるなど、浦和退団は既定路線とみられる。
ソルバッケンは昨年1月にノルウェー1部FKボデ/グリムトからローマへ移籍も、レギュラー定着に至らず。昨年9月にギリシャ1部オリンピアコスへ期限付き移籍したが、一時サイドバックで起用されるなど、リーグ戦5試合の出場で構想外になった。
そして今年1月にオリンピアコスを退団して浦和へ加入。コンディション不良に悩まされていたが、今月22日開催のYBCルヴァンカップ1stラウンド3回戦(対V・ファーレン長崎)でデビュー。31日の明治安田J1リーグ第17節ヴィッセル神戸戦でのプレーも期待される中での退団報道に、ファン・サポーターからは落胆の声が挙がっている。