駅の構内などにあるシュークリーム屋さんから甘いカスタードの匂いが漂ってきて、思わず衝動買いをしてしまった、そんな経験はないでしょうか。
嗅覚サイネージシステム「Ambiscent(アンビセント)」を、株式会社SceneryScent(以下、SceneryScen)が5月1日(水)から発売しています。
匂いで購買意欲を促進
Ambiscentは、あらゆる商品の匂いで嗅覚を刺激し、匂いで購買意欲を促進させるサイネージシステム(店頭や交通機関などで、ディスプレイやタブレットなどの電子機器を使って、情報を発信するシステム)です。
SceneryScenによると、五感の中では唯一嗅覚だけが、喜怒哀楽などの感情や食欲、睡眠欲など、本能を司る脳の中心部にダイレクトに情報が伝わるといいます。匂いの情報が脳へ伝わる速さは0.2秒だそうで、思わず手に取り、欲しくなるような、消費者の購買意欲をかき立てる販促効果があるそうです。
匂いによる販促効果は?
SceneryScenによると、「ほのかの果実(兵庫県芦屋市)」で行ったトライアルでは、柑橘が並ぶコーナーに実機を設置。客が前を通ると、人感センサーが反応して、オレンジの香りをプシュっと噴射するという仕組みで行われました。その結果、売上が19%、販売数は11%増加したといいます。
また、株式会社ワイドレジャー(福岡県小郡市)が展開するゲームセンター「アドアーズ渋谷店」では、クレーンゲームの隣に実機を設置。景品のいちごの香りを体験でき、インバウンド客にも好評だったとのこと。言語に頼らない販促効果が期待できるといいます。
<参照>
匂いに釣られて「思わず買ってしまう」瞬間的に鼻をくすぐる匂いの広告看板が発売開始!