ニュルブルク/ソウル、2024年5月31日発表 –Hyundaiの高性能ブランド「 N」がニュルブルクリンク24時間耐久レース(N24)のTCRクラスで4連覇を目指し、今年もノルドシェライフェ(北コース)を走ります。
このイベントでは、まもなく開催されるブロードムーア・パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(以下、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム、またはPPIHC)で走行するIONIQ 5 N TA (Time Attack) Specを披露するとともに、PlayStationの人気シミュレーションレーシングビデオゲーム・シリーズのグランツーリスモとのコラボレーションについても発表します。
「今年も、ヨーロッパ、北米、中国のドライバーとともにニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦し、成長し続ける当社のモータースポーツプログラムを世界中に披露できることを嬉しく思います。私たちは、当社史上初の電動パイクスピーク・レーサーやグランツーリスモとのコラボレーションなど、モータースポーツの未来に投資しています。HyundaiのNブランドの中心には今後も常にモータースポーツへの情熱が存在し続けます」とHyundai Motor Company常務兼Nブランド&モータースポーツ事業部長のTill Wartenberg(ティル・ヴァーテンベルグ)はコメントしています。
Hyundai Nの3台がニュルブルクリンク24時間耐久レースのTCRクラスに参戦
Hyundai Nブランドは、「ELANTRA N TCR(エラントラN TCR)」3台で4年連続のクラス優勝を目指してノルドシュライフェを走ります。
熾烈なTCRクラスの前大会優勝者であるHyundai Motorsportカスタマードライバーを含む三大陸出身のドライバーが830号車、831号車および832号車で参戦します。830号車のMikel Azcona(ミケル・アスコナ)、Marc Basseng(マルク・バッセン)、Manuel Lauck(マヌエル・ラウク)は、2022年と2023年にTCRクラスで勝利を収めた後の再参戦です。バッセンとラウクは、ELANTRA N TCRのデビュー戦となった2021年のN24大会でもTCRクラスで優勝しています。
Hyundai Motor AmericaがサポートするBryan Herta Autosportチームは、2023年にHyundai Motorsport所属としてクラスで3年連続のワンツー・フィニッシュを達成。今年は831号車として、Mason Filippi(メイソン・フィリッピ)、Harry Gottsacker(ハリー・ゴットザッカー)、Mark Wilkins(マーク・ウィルキンス)、そしてBryson Morris(ブライソン・モリス)のメンバーで再び挑みます。
2024年の832号車のドライバーは、Hongwei Cao(ホンウェイ・カオ)、Rainey He(レイニー・フェー)、Andy Yan(アンディ・ヤン)、Zhang Zhen Dong(ジャン・ジェン・ドン)のTCR Chinaのスターたちです。カオは、2023年ナショナルシリーズのチャンピオンに輝きました。
Hyundai Nブランドからは、VT2 FWDにHyundai Driving Experienceの「i30 Fastback N(i30フラッシュバックN)」も参戦します。2023年、このチームは終盤の技術的なトラブルにもかかわらず、9周差でクラス優勝を果たしました。2024年のクルーには、Marcus Willhardt(マーカス・ウィラード)、Michael Bohrer(マイケル・ボーラー)、ジャーナリスト兼レーサーのJens Dralle(イェンス・ドラーレ)、韓国出身ジュニアドライバーのGyumin Kim(キム・ギュミン)といった昨年の優勝者が名を連ねています。キムは、Hyundai N Festivalで優勝し、シーズン最初の2つのNLSレースの参戦クラスでチームの表彰台登壇に貢献するなど、その才能を発揮しています。
IONIQ 5 N TA Specが受賞歴のある高性能EVの優れた能力を披露
Hyundai Motorは本日、N24ショーケースにおいてIONIQ 5 N TA Specを披露しました。この特別装備モデル2台とIONIQ 5 N量産モデル2台、計4台の完全電動車が2024年6月23日にコロラド州コロラドスプリングスで開催されるアメリカの伝説的なパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムの第102回大会に参戦します。チームは、クロスオーバーSUV型EV車量産モデルとクロスオーバーSUV型コンバートEV車の記録を塗り替えることを目指しています。
最高出力687PSのIONIQ 5 N TA Specは、車体の根本的な変更は行わず、IONIQ 5 N量産モデルの強みを際立たせるように設計されていますが、特筆すべきは、IONIQ 5 N量産モデル標準の高性能パワーエレクトリック(PE)システムを引き継いでいる点です。IONIQ 5 N TAスペックは、ソフトウェアチューニングによって最高出力を向上させ、パフォーマンスを最大限に引き出している。リアモーターの出力を37ps(27kW)向上させました。
さらに、改良されたスピーカー(120dB以上)を備えたN Active Sound+を採用することで、パイクスピーク出場のEVレースカーによくみられるサイレンの代わりとし、ドライバーへのフィードバックを強化しています。
パイクスピークに備えるため、新たなショックアブソーバー、モータースポーツ仕様のブレーキ、リム径18インチのヨコハマADVAN 005スリックタイヤ、そして独自のハイダウンフォース空力パッケージが特別に設計されました。さらに、Recaro製の Pro Racer SPA Hansシート、Sabelt製の6点式Hansセーフティハーネス、Pikes Peak International Hillclimb(PPIHC)仕様のロールケージ、EV用消火システムなどによって安全性を高めています。
PPIHCは、IONIQ 5 NとIONIQ 5 N TA Specの各2台が、パイクスピークの頂上まで4,700フィート(1,438メートル)超の曲がりくねった12.42マイル(20 km)を登るという過酷なレースになります。ドライバーと車両は、156のコーナー、急に変化する天候、そして高地特有の条件の影響を受けながらレースに臨むことになるでしょう。
特別な「N」デザインのIONIQ 5 N TA Specモデルのドライバーは、パイクスピークで4度の総合優勝を飾り現在「キング・オブ・ザ・マウンテン」のタイトルを保持しているRobin Shute(ロビン・シュート)と、スペイン開催の世界ラリー選手権においてHyundai Motorsportチーム所属として活躍したDani Sordo(ダニ・ソルド)が務めます。特別な「N」パフォーマンスカラーのIONIQ 5 N量産モデルは、PPIHCで11回の優勝を果たし「キング・オブ・ザ・マウンテン」に3回輝いたPaul Dallenbach(ポール・ダレンバッハ)と、PPIHC初参戦で自動車メディアパーソナリティのRon Zaras(ロン・ザラス)がドライバーです。
Hyundai MotorがPPIHCに初参戦したのは1992年です。Rod Millen(ロッド・ミレン)が当時新しかった同社のターボチャージャー付きデュアルオーバーヘッドカムシャフト・アルファエンジンを搭載した「Hyundai Scoupe(ヒョンデ・スクープ)」を駆り、2WDショールームストック部門で13分21秒17のタイムで優勝しました。また、2012年にはRhys Millen(リース・ミレン)がドライバーを務めた「Hyundai Genesis Coupe(ヒョンデ・ジェネシス・クーペ)」で9分46秒164のコースレコードを樹立しました。
Hyundai Nがグランツーリスモとのコラボを計画
Hyundai Nブランドは本日さらに、PlayStationの人気レーシングシミュレーションビデオゲームシリーズのグランツーリスモ(GT)とのコラボレーションを計画していることを発表しました。
Hyundai Nブランドとグランツーリスモの歴史は長く、2015年にHyundai N 2025 Vision Gran Turismoがリリースされたときまで遡ります。そして今回、Hyundai Nブランドとグランツーリスモが再び、パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムへの参戦などさまざまなレースシミュレーションのアクティビティでコラボレーションを行います。詳細は、今年後半に発表される予定です。
HyundaiのN24ブースでは、10台のグランツーリスモシミュレーターを体験できます。HyundaiはN24の開催期間中、来訪客向けにオンサイトのコンペティションイベントも開催する予定です。
【IONIQ 5 N TA Spec 仕様仕様】
Hyundai(ヒョンデ)について
1967年に設立されたHyundai Motor Companyは、世界200ヵ国以上で事業を展開し、12万人以上の従業員を雇用しており、世界中のモビリティに関する現実的な課題に取り組んでいます。ブランドビジョンである「Progress for Humanity」に基づき、Hyundai Motorはスマートモビリティ・ソリューション・プロバイダーへの転換を加速しています。Hyundaiは、革新的なモビリティソリューションを実現するために、ロボティクスやAdvanced Air Mobility(AAM)などの先進技術に投資し、未来のモビリティサービスを導入するためのオープンイノベーションを追求しています。世界の持続可能な未来のために、Hyundai Motorは業界をリードする水素燃料電池と電気自動車技術を搭載したゼロエミッション車を導入するための努力を続けていきます。
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