島川俊郎(サガン鳥栖所属時)写真:Getty Images

 かつてサガン鳥栖や徳島ヴォルティスなどJリーグ複数クラブでプレーし、今年4月に現役引退を発表した島川俊郎氏が、ベガルタ仙台時代の思い出を回顧。当時チームメイトの角田誠氏に関する苦い記憶を語るとともに、感謝の思いも述べた。

 島川氏は今月28日に自身のYouTubeチャンネルを更新。現役時代のチームメイトや対戦相手を中心に、自身のベストイレブンを発表しているが、ボランチで角田氏の名前を挙げると、「(僕と同じく)角さんもセンターバックとかボランチでプレーする選手で、身長も僕と同じくらい。ただ存在感という意味では、真ん中にドンっていう。相手の攻撃を全部シャットダウン、中盤で止めるみたいな(プレースタイルだった)」とプレースタイルを説明している。

 その島川氏は、柏レイソルでトップチーム昇格を果たせず、2009年から5シーズンにわたり仙台に在籍。角田氏とは2011年からチームメイトの関係にあったが、当時から「僕はこのような選手を目指さないといけない」と意識していたほか、19歳で初めて出会った時に以下のようなやり取りがあったという。

 「16年プレーしてきたけど、僕が一番いじめられた。『こんな言い方する人いるんだ』と。サッカーも普段の私生活も、プロの厳しさを教えてもらった。当時は悪魔だと思っていたし、会いたくなかった。僕は本当にメンタル病んだけど、今思えば角さんと出会えて本当に良かった」

 さらに島川氏は、角田氏が40歳手前の2021年まで現役を続けた要因を分析。「角さんはサッカーIQが高い人。1対1の守備の対応で、ずっと相手の正面に入っていける。横でも縦でもちょっと下がられても、ずっと相手の正面に立っている。足がめちゃくちゃ速いというわけではないが、一瞬のキレはすごいなと思っていた」と、今もJリーガー時代の“先輩”を慕っている。