日本サッカー協会(JFA)はパリ五輪前の強化試合(対アメリカ代表)に向けてのU23日本代表メンバーを、今月30日14時に発表。GK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)とGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)の選出が確実視される中、両選手の比較論が再燃。ベルギー1部リーグにおける鈴木のパフォーマンスデータにも注目が集まっている。
小久保は今年4,5月に行われたAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選で、U23日本代表の正守護神として活躍。決勝のウズベキスタン戦でのPKストップなどで脚光を浴びた一方、ベンフィカのトップチームでは出場機会なし。セカンドチームでも今年2月以降は全試合ベンチ外と序列を下げているほか、ポルトガルメディア『Coluna Vermelha』は今夏移籍の可能性を報じている。
一方、鈴木は昨年夏にマンチェスター・ユナイテッドからオファーが届いたものの、出場機会確保の可能性を考慮して浦和レッズからSTVVへ移籍。STVVの正守護神として好セーブを連発する一方、A代表では低調なパフォーマンスを露呈。特に今年1,2月開催のAFCアジアカップではセットプレーにおけるミスが目立ち、ファン・サポーターから批判を浴びていた。
欧州のデータサイト『DataMB』は今月25日、鈴木が今季のベルギー1部リーグで突出したパフォーマンスを発揮していることを強調。これによると、同選手は空中戦勝率100%、パス成功率94%、ゴール阻止率89%をマークするなど、複数の部門でベルギー国内トップの数値を叩き出しているという。
それでもネット上では「ザイオンよりも小久保ブライアンの方が良い」「鈴木はアジアカップでのミスで印象悪い」「日本代表は鈴木彩艶より小久保を育てるべき」といった声が。小久保をパリ五輪日本代表の正守護神に推す声が多く見受けられるほか、日本人の母親、ドイツ人の父親を持つベルダー・ブレーメン所属GKミオ・バックハウス(日本名:長田澪)の招集待望論も湧き起こっている。