レアル・ソシエダ対東京ヴェルディ 写真:Getty Images

 日本代表MF久保建英擁するレアル・ソシエダは、今月29日開催の『Real Sociedad Japan Tour 2024』で、東京ヴェルディと対戦。サッカーの試合では異例とも言えるブラスバンド演奏が話題を呼んだが、当事者と見られる人物によるSNS投稿にも注目が集まっている。

 久保がプレーするということもあり、国立競技場が満員になると予想されたソシエダ対東京V。しかし蓋を開けてみると、来場者は4万人にとどまり空席が見られたほか、久保も後半3分で途中交代。東京Vは6月2日に明治安田J1リーグ第17節の北海道コンサドーレ札幌戦を控えていることもあり、パリ五輪世代のU23日本代表MF山田楓喜など多くの主力選手がベンチ外だった。

 そんな中で一際目立っていたのが、ブラスバンドの演奏。一部報道によると、試合の演出担当である『株式会社ヤスダグループ』の意向により行われたものであり、洗足学園高校の生徒などが担当したという。

 そのブラスバンドの演奏に関わったとみられる人物は、試合後にXで「マジで心が痛かった…」と投稿。東京Vのゴール裏に横断幕が掲出されず、サポーター団体による応援がなかったことにも言及しているだけに、「お疲れ様、気にしないで」「素晴らしい演奏だったよ!」「演奏している人が悪いわけではない」といった労いや擁護のメッセージが。運営サイドに対する否定的なコメントも湧き起こるなど、ブラスバンド演奏を巡って議論が白熱している。

 ZARDの「負けないで」、クリーピーナッツの「Bling-Bang-Bang-Born」などが演奏され、高校野球公式戦さながらの雰囲気に包まれた国立競技場。親善試合の主催者は、現場の声、悲痛な叫びをどう受け止めるのだろうか。