ボルシアMG所属FW福田師王は、6月のアメリカ遠征におけるU23日本代表メンバー入りが期待されているが、パリ五輪出場の可能性もあるとみられる。
神村学園高等部からJリーグを経由せず、昨年にボルシアMGへ加入したことで注目を浴びた福田。ボルシアMG加入当初はセカンドチームの一員としてプレー。ただ昨年7月から12月にかけてドイツ4部リーグ14試合の出場で5ゴールを挙げると、今年1月にトップチームへ昇格。ブンデスリーガで5試合に出場してシーズンを終えている。
今後のさらなる成長が期待される福田だが、現時点でボルシアMGでの序列アップは望み薄だという。ドイツ紙『フランクフルター・ルンドシャウ』は今月28日にボルシアMGの補強戦略を特集。「ストライカーを獲得する必要がある」という見出しのもと、「ボルシアMGは今年冬にストライカー獲得を断念し、福田とグラント・レオン・ラノスをトップチームに昇格させたが、彼らは真の代替選手ではなかった」と、今季の成績に対して厳しい評価を下す。
また同紙は、昨年夏にウニオン・ベルリンからレンタル移籍により獲得したアメリカ代表FWジョーダン・ペフォクの去就が不透明であることを伝えた上で、「たとえジョーダンが残留したとしても、別のストライカーと契約するのは理にかなっている」と主張。ジョーダンとFWトマーシュ・チャヴァンチャラが怪我がちであることを指摘した上で「福田やラノスはまだ成長途上である。彼らよりも経験があるストライカーが必要だ」と綴った。
MF鈴木唯人(ブレンビーIF)とともに、パリ五輪世代屈指の点取り屋として期待を寄せられている福田。ボルシアMGで即戦力として扱われていない現状を踏まえると、同クラブの補強次第ではパリ五輪出場が許可される可能性は考えられる。