北海道コンサドーレ札幌は今月29日、明治安田J1リーグで降格圏の19位に沈む中、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の続投を公式発表。声明内容に対する賛否が湧き起こる中、同クラブOBのジェイ・ボスロイド氏が古巣に必要な要素を述べた。
札幌は開幕から黒星が先行すると、今月26日開催のJ1第16節では鹿島アントラーズ相手に0-3と完敗。2勝5分9敗の19位と、浮上のきっかけをつかめておらず、一部からはペトロヴィッチ監督の解任を求める声も挙がっていた。
そんな中、クラブは「北海道コンサドーレ札幌にかかわる全ての皆さまへ」と題した声明を発表。三上大勝代表取締役GMは公式サイトを通じて「クラブは、今シーズンの最後までミシャ監督と戦う決意をしました」とした上で、「J1残留を成し遂げる方法を検討するに当たり、最も重要なことは実際にプレーする選手たちの想いだと考えたからです」などと、ペトロヴィッチ監督の続投を理由もあわせて説明。J1残留にむけて、今年夏の移籍ウィンドウで新戦力を獲得する方針も打ち出している。
ペトロヴィッチ監督の続投表明には、ジェイ氏も反応。30日未明にXで「私の知っているほとんどの選手が、(ペトロヴィッチ監督の)プレースタイルを信じていることを知った。正直な話、ボールポゼッションを基本としたサッカーをするのは良いこと」と前置きをした上で、現在の札幌が抱えている問題点について以下のように指摘した。
「私が思う問題は、守備の部分だ。それがここまで非常に悪い結果を残してきた理由である。ミシャ監督は戦術に固執しており、結果よりも哲学を重視しているようだ。クラブを愛していると主張する人物は、戦術を変えなければならない。戦術が変われば結果は良くなるだろうが、そうでなければミシャ監督は退任してほしい。サッカーは結果が全てだ!」
J1残留を目指す中、6月2日にアウェイでの東京ヴェルディ戦を控えている札幌。クラブ公式Xアカウントで公開された鹿島戦後のロッカールームにおけるミーティングの様子が反響を呼んでいるが、戦術面において指揮官が何らかの大きな決断を下すタイミングは巡って来るのだろうか。