七つの家は、山口県光市立野にある森に囲まれた7軒の住宅廃墟の通称である。県内でも屈指の心霊スポットと称されることが多く、かつてテレビ番組で紹介されたことで一気にその知名度を全国に知らしめた。
かつて人が住んでいた痕跡も残っているという七つの家は、「一番奥の家に強盗が入り一家が皆殺害された」「ある一軒の住人が発狂し住民たちを襲った」「ある時突然住人たちが姿を消した」「家が建つ前は墓地だった」など、一貫性のない多くの噂が紐づけられている。
これらのうち、事実と確認できるものは現在のところ一つとしてないため、尾鰭がついた末に語られるようになったものであると思われる。また、その一方で実際に訪れたという話はいくつかあるものの、具体的な心霊現象として知られているものは「車のドアが開かなくなる」あるいは「車が動かなくなる」というようなものしか見られない。
実のところ、この七つの家は元々バブル期に建てられた住宅展示場であったと言われている。とあるネットの書き込みによると、本来その場所は10棟の住宅地として完成させる予定であり、当時6棟が完成し、うち2軒は実際に売れて人が住んでいたというのである。しかしながら、建設を担当していた会社が倒産してしまったことで未完成のまま取り残されてしまい、また立地や環境の悪さによって人が寄り付かず、先の入居した2軒の住民も早々に退去してしまったのだという。
結局のところ、七つの家はバブル期の勢いで建てられた未完成の住宅地だったということがほぼ確実だと思われる。実際、これらの住宅を航空写真で見てみると、家同士の間に数軒分はおさまるであろう不自然な空間も確認できることから、本来はこの部分に追加で家が建つはずだったと推測できるのだ。
特に何のいわれもないままに廃墟として取り残されてしまった七つの家であるが、一気に世に知られることとなったきっかけは、前述した通りテレビ番組で取り上げられたことに起因する。そこでは、「大量殺人」といった言葉がタイトルに用いられるなどかなり盛った紹介がなされており、これによって様々な噂が付随していったのではないかと考えられる。以来、心霊スポットとして訪れる者が後を絶たず、何度か不審火も発生し全焼する家があるなどの被害が実際に起こっている。地元の住民としてはひどく迷惑な話であろう。
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文=ZENMAI(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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