財務省HPより

「最強官庁」財務省の方針宣言「建議(とりまとめ)」とは

この5月21日(火)に、財務省の財政制度審議会(財政審)より建議「我が国の財政運営の進むべき方向」が出されました。これは、これまで財政審で行われてきた議論のとりまとめであり、6月に閣議決定される政府方針「骨太の方針」に対して、財務省としての立場を示す意義があります。

リンクから、とりまとめの全文および参考資料を見ることが出来ます。一見してわかる通り、内容は膨大です。本文だけで81ページ。参考資料はもう、読むのが嫌になってくるほどの量があります。

ただ、さらっとでもご覧になってみてください。非常に多角的に、この国の行く末や課題が多角的に論じられていることがわかります。

今回の記事では、特に医療業界における政策の今後(特に再来年の診療報酬改定の方向性について)について、この資料から見えてくることをかいつまんでご紹介しますが、お時間がある方は、ぜひじっくりと資料全体を読み込んでみてください。

と、ここまで書いて、なぜこの資料がそんなに重要なの?と思われた方もいらっしゃるかもしれません。まず、そもそもなぜ財務省が「最強官庁」と呼ばれるのか。そしてその財務省における「財政審」のとりまとめを理解することがなぜ重要なのか、について解説します。