【今、売れている美容家電・Vol.4 7000円以上のドライヤー】
前回はヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの7000円未満のドライヤーの売れ筋を紹介した。髪を乾かすのがメインであれば、この価格帯の商品で十分だ。だが、乾燥によるダメージの軽減や傷んだ髪を何とかしたいとなると、ヘアドライ+ヘアケアも兼ね備えた高価格帯がお勧め。前回に続いて同店の水頭恵理グループリーダーに7000円以上の売れ筋を聞いた。
ドライヤー選びは風量と風の温度をチェックしよう
「一昨年あたりは売価が2万円でも高いと感じるお客様が多かったのですが、このところは、はじめから2万円くらいの予算で検討していて、髪によいドライヤーがほしいというお客様が増えています」と水頭さんは話す。
基本的にドライヤーは、濡れた髪を乾かすための美容家電商品だ。だが、近年は大風量化による乾燥スピードアップとイオンや低温モードによる静電気の抑制、自動温度切り替え、頭皮ケアのスカルプモードなどの機能が付加され、4万円を超えるドライヤーとしては高価格帯の商品も増えている。
また、ドライヤー市場に参入するメーカーは以前より確実に増えており、売り場での展示商品は増加傾向にある。幅広い価格帯と数多くのアイテムがあるため、ドライヤーの商品選びは以前よりも難しくなっているようにみえる。
ドライヤーを選ぶときにチェックすべきポイントはどこか。水頭さんは風量と風の温度を挙げる。「基本的に濡れた髪を早く乾かしたいというお客様が大半なので、風量のチェックはマストです」
また、温風の温度が高ければ乾きは早くなるが、同時にダメージの原因にもなりかねない。はじめは高温で乾かし始め、半乾きくらいになったら低めの温度にして地肌と髪の毛をいたわりながらブローするという乾かし方がお勧めという。
風の温度を使い分けるという点では、温度が低めのスカルプモードや温冷の自動切り替え、センサーが髪の温度を計って風の温度を自動調整する機能などが付いている商品を選ぶとよいとアドバイスする。
「スカルプモードが付いていて、しかも大風量という商品もあります。風の温度が低くても大風量だと、髪の乾燥時間に影響しません。価格は高くなりますが、ダメージケアに対する効果もありますので、温風の温度が選べる商品はお勧めです」
売れ筋3位のRefaはハイドロイオンで髪の水分量を高める
7000円以上のドライヤーの売れ筋だが、この価格帯では髪を乾かすだけでなく、髪のダメージを修復するような付加機能も搭載した商品が多い。
売れ筋3位はRefa ビューテック ドライヤープロ RE-AJ(02A、03A、05A)。
本体に搭載された非接触型温度センサーが頭皮と毛先の温度を感知し、温風と冷風を自動で切り替える。HIGH、LOW、COOLの3段階の温度の送風モードとSCALP、MOIST、VOLUME UPのセンシングモードで、頭皮は50度以下、毛先は60度以下の温度をキープ。
髪の水分量を高めてキューティクルを修復する独自のハイドロイオンを搭載。乾燥時の熱によるダメージから頭皮と毛先を守りながらまとまりの良い扱いやすい髪にする。
「サイズ的にはコンパクトではなく、重さもそれなりにあります。しかし、放出されるイオンの量が多く、まとまりのよい髪にしてくれます。センシング機能も付いていて、髪の温度を自動で測定するので温風が熱くなりすぎないという点もお客様には響いています」と水頭さんは人気の理由を解説する。