ネルシーニョ監督 写真:Getty Images

 かつて柏レイソルやヴィッセル神戸などJリーグ複数クラブを率いていたネルシーニョ氏に、監督業再開の可能性が報じられている。

 ブラジル人のネルシーニョ氏はヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ)、名古屋グランパス、神戸、柏とJリーグ4クラブで指揮。柏監督時代には、2010シーズンにJ2優勝、J1昇格を果たすと、翌2011シーズンにJ1制覇を達成したほか、2012シーズンには天皇杯で優勝。柏で華々しい結果を残した後、2015シーズンから約2年半にわたり神戸を率いていた。

 そして2019年に再び柏の監督に就任すると、復帰1年目にJ2優勝。再びチームをJ1復帰へと導いたが、2020シーズン以降は無冠。2023シーズンは開幕から公式戦9試合つづけて白星なしと苦しい戦いを強いられると、5月12日開催のJ1第13節・横浜FC戦で敗れた後に柏監督を退任していた。

 日本で数多くの実績を積み重ねてきたネルシーニョ氏だが、柏指揮官退任後はフリーの身に。昨年8月にブラジルTV局『Cultura Paulista』の番組に出演した際には「およそ17年間におよぶ日本でのサイクルに終止符を打った」と、Jクラブ指揮の可能性を否定した上で「今年いっぱい休んで、その後はブラジルでまた仕事するかもしれない」と現場復帰の可能性をほのめかしていた。

 ブラジルメディア『グローボ』が今月28日に伝えたところによると、ブラジル2部ポンチ・プレッタが成績不振によりジョアン・ブリガッティ監督を解任した後、後任候補としてネルシーニョ氏ら複数名をリストアップしている模様。同クラブはサンパウロ州選手権でベスト8という結果に終わると、今季ここまでリーグ戦7試合を戦って1勝3分3敗とスタートダッシュに失敗。3部降格圏手前の16位に沈んでいる。

 なお、ポンチ・プレッタにはかつて2021シーズンから1年半にわたり柏でプレーしていたDFエメルソン・サントスが在籍。同選手は柏時代にJ1リーグ8試合の出場にとどまったほか、柏からアトレチコ・ゴイアニエンセへの期限付き移籍期間中も左足アキレス腱断裂という大怪我もあり、公式戦での出番がほとんど無かった。