パウリーニョ 写真:Getty Images

 ブラジルW杯、ロシアW杯のブラジル代表メンバーであるMFパウリーニョが、2024シーズン途中でのブラジル1部コリンチャンス退団を発表。同選手には以前からJリーグ移籍の可能性、ヴィッセル神戸など複数クラブからの関心が報じられている。

 現在35歳のパウリーニョは、FWネイマール(アル・ヒラル)らとともに2度W杯の舞台でプレー。トッテナム・ホットスパー、中国の広州FC(旧広州恒大)、バルセロナ、サウジアラビアのアル・アハリ・サウジFCなどを経て、2021年12月にコリンチャンスへ復帰した。

 ただ古巣復帰後は左膝の靭帯損傷という大怪我で2度にわたり長期離脱。今年4月10日開催のコパ・スダメリカーナ・グループステージのナシオナル戦で1年ぶりに復帰すると、その後は公式戦12試合でプレーしていた。

 ブラジルメディア『グローボ』が今月28日に報じたところによると、パウリーニョとコリンチャンスの契約期間は今年6月末までだが、契約延長しないことで合意。同選手は28日開催のコパ・スダメリカーナ・グループステージのラシン・クラブ戦で途中出場した後に「コリンチャンスでのサイクルは終わった」とサポーターに向けて挨拶したほか、移籍先について「確かなことは何もない」と語ったという。

 そのパウリーニョの移籍先候補については、日本サッカーを専門に扱う『Jリーグインサイダー・ブラジル』が先月11日に「浦和レッズとヴィッセル神戸がパウリーニョの獲得に動いている。両クラブは今季途中にブラジル人MFとの契約を検討」とリポート。ブラジルの移籍市場に精通するブルーノ・アンドラーデ氏は21日に「神戸とブラジル1部クルゼイロがパウリーニョに注目している。彼はコリンチャンスを除くサンパウロ州のクラブでプレーすることはない」と伝えていた。

 さらにサンパウロ州のニュース配信事業者『BM&Cニュース』は28日に「ブラジル国内外の複数クラブからオファーが届いている。Jリーグからの関心だと、ガンバ大阪と柏レイソルが目立っている。この幅広い選択肢が、新天地を求めるという彼の決断に影響を与えた可能性がある」とリポート。Jリーグ複数クラブによる争奪戦勃発の可能性があるという。