オランダ1部AZアルクマール所属の日本代表DF菅原由勢は、今月29日開催のMF久保建英所属レアル・ソシエダ対東京ヴェルディの解説を務めることで注目を集める一方、今夏移籍に向かっている模様。MF三笘薫所属のブライトン、セリエA(イタリア1部)の強豪インテルなど複数クラブからの関心が報じられる中、菅原がステップアップ移籍可能なレベルに到達した背景を現地メディアが分析している。
菅原はAZとの契約を来年6月まで残しているが、英メディア『スカイスポーツ』ドイツ版のフロリアン・プレッテンベルク記者は今月13日に「菅原には多くのクラブから問い合わせがある」として、エバートン、ブライトン、インテル、ボルフスブルクが獲得候補にリストアップしている可能性を伝えていた。
移籍報道が熱を帯びる中、AZの専門サイト『AZ ALERTS』は今月28日、同クラブ所属選手の去就を特集。退団確実な選手のひとりに菅原を挙げると、同選手について以下のように評している。
「彼はAZで通算198試合に出場したが、在籍期間中に右ウイングの控えから右サイドバックの絶対的レギュラーに成長した。彼のテクニック、精度の高いキックはチーム内屈指のものであり、守備でもミスを減らすなど改善している。彼にはステップアップ移籍する時が来た。どこへ行くのか明らかではないが、AZが日本代表DFの放出でかなりの移籍金を稼ぐことは確実だ」
守備面での改善がステップアップ移籍へ繋がった可能性を指摘されている菅原だが、今年1,2月開催のAFCアジアカップではその守備面で不安定なパフォーマンスを露呈。グループステージ初戦から2試合つづけてミスを連発すると、グループステージ第3節以降は出番なし。DF毎熊晟矢(セレッソ大阪)にスタメンを明け渡していた。
今年1月14日放送の『ABEMAスポーツタイム』で名古屋グランパスOBの安田理大氏と対談した際、「UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で優勝したい」とビッグクラブ入りへの強い思いを明かしていた菅原。今月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)でも森保ジャパンに招集されているが、欧州最高峰の舞台に立つためにも守備面でさらなる改善が求められる。