宇宙での運用は2024年11月を予定


地球から観測・撮影したISS

日本の産学共同開発の結晶であるLignoSat1号機は、1辺が100mm角という小型衛星です。木材を組みあげる日本の伝統的な技法だという「留形隠し蟻組接ぎ(とめがたかくしありくみつぎ)」を採用、ネジや接着剤を使用していないそうです。また、構体に利用された木材は、住友林業紋別社有林(北海道紋別市)で伐採したホオノキ材だといいます。

ISSへ移送されたのち、11月にはISSの日本実験棟「きぼう」から宇宙空間に放出。その後は木造構体のひずみ、内部温度分布、地磁気、ソフトエラーなどの測定したデータを配信する予定です。

<参照>

住友林業株式会社|住友林業、京都大学と宇宙木材プロジェクトをスタート

世界初の木造人工衛星(LignoSat)完成、JAXAへ引き渡し宇宙での運用へ 木の可能性を追及し木材利用の拡大を目指す