企業や官公庁を語って、利用者から不正に個人情報やクレジット情報を盗み出すフィッシング詐欺。その手口も進化し、最近も被害に遭ったというニュースが後を絶ちません。様々な企業が対策を講じる中、楽天モバイルも5月20日のプレスリリースで、2024年7月9日より「迷惑SMS拒否設定」の提供を開始することを発表しました。その詳細を見ていきましょう。
ユーザーにとって有害となる疑いのある迷惑SMSの受信を拒否
楽天モバイルのプレスリリースによると、7月9日より無料で提供されるオプションサービス「迷惑SMS拒否設定」はフィッシング詐欺対策を目的としており、OS標準アプリまたは「Rakuten Link」アプリでSMSを受信する前に、送信元情報やSMS本文に記載されているURL、電話番号から、ユーザーにとって有害となる疑いのある迷惑SMSを自動で判定し、受信を拒否するというもの。
迷惑SNSの例として、「不正なアプリをインストールさせることを目的とするSMS」「お客様の携帯電話番号、認証コード、口座情報などを不正に取得するためにフィッシングサイトに誘導するSMS」などがあげられています。
楽天モバイルでは、フィッシングサイトなどの不正なサイトから楽天IDやパスワードが漏れ、第三者によってeSIMが再発行されてしまうという、いわゆる「スマホの乗っ取り」が問題となり、2024年4月23日付で注意喚起を行っていました。その中で、「サービスごとに異なるパスワードの設定」や「ログイン通知機能」の利用などを勧めていましたが、今回新たなサービスが提供されることでホッとしているユーザーもいるのではないでしょうか。