島川俊郎氏(サガン鳥栖所属時) 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティスは今月7日開催の明治安田J2リーグ第9節ジェフユナイテッド市原・千葉戦で0-1と敗北。依然としてJ2最下位に沈む中、吉田達磨監督の解任直後に現役引退した島川俊郎氏が近況報告。古巣のサガン鳥栖に言及したほか、電撃引退への本音も語っている。

 かつて柏レイソル下部組織やヴァンフォーレ甲府で吉田監督の指導を受けていた島川氏は、2023シーズン終了後に鳥栖を退団すると、徳島で再び同監督と再会。「神様みたいな存在」と慕う指揮官のもと、今季リーグ戦全7試合でプレーしていたが、3月31日に監督交代が正式決定。島川は恩師の解任もありスパイクを脱いだが、引退の背景について今月2日にYouTubeチャンネルを通じて以下のように語っていた。

 「引退の理由は、どうしても許せないことがあったからです。僕の思いは(岸田一宏)社長に全てぶつけましたし、昨日の朝、チームメイトやコーチングスタッフ、トレーナー、マネージャーの方々には、自分の思いを伝えました」

 「3日前の朝、僕は練習前にひとりでグラウンドを走るんですけど、それを日課にしていて、ただビックリするくらいパワーが湧いてこなくて走ることがもう苦しくてきつくて、これはもうチームの力になれないと、サッカーを続けることは難しいと思い、社長に引退させてくださいと言いました」

 そんな島川氏は、引退発表から1週間後の今月8日に再びYouTubeチャンネルを更新。「引退表明から数日たちました。バタバタの日が続きましたけど、とりあえず一旦鳥栖に帰ります。徳島には単身で行ってまして、鳥栖には妻と愛犬コハルがまだ住んでいます」と自身の今後を明かし、車を走らせる自身の姿をアップ。

 YouTubeのカメラマン(秀さん)が同乗する中、徳島での電撃引退について「(秀さんに引退を)報告するのが突然だったので。リリースの前には伝えましたけど」と切り出すと、「(鳥栖退団後に)あと2年半、3年くらいプレーできるのかなと思っていたから。(引退時期が)ちょっと早くなってしまったけど…」と自身が思い描いていたスパイクの脱ぎ方ではなかったことを明かす。

 また、島川氏のもとには引退直後に多くの鳥栖関係者から連絡が届いたとのこと。「お世話になった方が鳥栖にたくさんいるので、1回ちょっと会いに行く。(鳥栖の関係者には)すごい心配かけてしまった」と古巣への思いを語ると、「鳥栖の試合も観に行きたいと思っているので、是非スタジアムで見かけたら声かけてください」とファン・サポーターに呼びかけた。

 最後に、自身の今後について「とりあえずちょっとゆっくりしてから、日本一周に向けて一度徳島に帰って引っ越しとか終わらせて、(日本一周を)始めようかなと思う」と島川氏。終始和やかな表情を見せていただけに、早速YouTubeのコメント欄で「現役生活本当にお疲れ様でした!」「お帰りなさい!」といったメッセージを受け取っている。