短歌や俳句、詩、また新聞記事のタイトルなど一部の例外を除いて、日本語の文章は末尾に句点「。」をつけるのが文法上のルールだ。

科学論文などでは「、。」の代わりに「,.」が用いられる場合もあるが、現代の日本語文法では句点のない文章はきわめて読みづらいと感じるのが一般的な感覚だろう。

■突如あらわれた「マルハラ」

ところが、昨今「マルハラ」という言葉が突如聞かれるようになった。LINEやチャットなどで末尾に句点を打った文章に対して、「若い世代が恐怖感を覚える」というものだ。

「句点(。)によるハラスメント」だからマルハラ。SNSの声などをもとに、一部メディアがこうした傾向について報じている。

適切な文法に対して意味不明なケチをつける人間のほうが、むしろハラスメントのようにも思えるが、実際に「LINEなどでの句点」はどのように受け止められているのだろうか。