■重傷を負った教師

何も知らず完全に無防備だった教師に、教室に舞い戻った生徒がいきなり襲いかかった。激しく殴りつけられた教師は頭部、背中、足首にけがを負い、その後は耳鳴りや難聴、さらには重度のうつ病とPTSD(心的外傷後ストレス障害)に苦しむはめになってしまった。

心的ダメージがあまりに大きく教壇に立てる状態ではないため、教職には今もなお復帰できないままだという。

■多額の賠償金を受け取ることに

診察にあたった医師たちは、教師の精神的状態は極めて悪いと判断。「再び教壇に立つ日はまず来ないだろう」と判断した。

事件の経緯と結果について詳しく判明したことから、教師が所属する教師組合が介入。組合の協力を得た男性には、約1億4,040万円という高額な賠償金が支払われることになった。