東京・汐留の「パークホテル東京」には、アーティストたちがホテル客室の壁に直接絵を描いた「アーティストルーム」がある。

今回、「アーティストルーム」の最新作で第40室目となる、金丸悠児氏が描く「樹街鳥獣図」が完成し、4月17日(水)より予約可能となった。

動物と樹木と街が織りなす、アートな空間に滞在してみては。

アートな体験が魅力的な「パークホテル東京」

「パークホテル東京」は、1948年創業の「芝パークホテル」の姉妹ホテル。汐留メディアタワーの25階から34階にあり、東京タワーや富士山を見渡せる絶景が魅力だ。

客室は268室で、うち41室はアーティストが壁に絵を描いた「アーティストルーム」となる。

この「アーティストルーム」は、日本の美意識が体感できる時空間をコンセプトにしたプロジェクトであり、「ジャパン・ツーリズム・アワード」で領域優秀賞を受賞した。

ほかにも、ロビーや回廊には400点以上のアートが展示されており、呈茶や絵画体験などのアートイベントも開催している。

アーティストによる動物と樹木と街が織りなす異空間

「アーティストルーム」とは、壁に直接絵を描いた同ホテルの客室だ。

独自のアートで非日常の宿泊体験

各客室はアーティストによって直接壁や天井に描かれた絵で装飾されており、世界に一つだけのアート作品としての価値を持つ。

そして、アートに囲まれた空間での滞在は、特別な記念日やクリエイティブな刺激を求める人にとって、忘れられない体験となるだろう。

41室それぞれ多様なテーマで展開

「城」、「桜」、「歌舞伎」といった、日本の美意識に沿ったアーティストルームが41室あり、それぞれ異なる作家の手によって制作されている。

4月17日(水)には、完成した「樹街鳥獣図」と「可愛い」の2室が同時に予約開始となり、現在も制作中の部屋が2室ある。

40室目のアーティストルーム

アーティスト・金丸悠児氏による「樹街鳥獣図」は、2021年3月から約3年をかけて制作されたものだ。

広く真っ白な壁に思いっきり動物たちを描きたいと考えた金丸氏は、世界的に知られる江戸時代の画家「伊藤若冲」へのオマージュとして、「樹花鳥獣図」ならぬ「樹街鳥獣図」を描くことにしたという。

「“生命への讃歌”と“永い年月の循環”を感じていただくこと、私が画家として表現したいことを全てこの部屋に注ぎ込みました」

と、金子氏はコメントしている。

陸の動物たち、水中の生き物たち。部屋の中をめぐるアートな世界を楽しみたい。

樹街鳥獣図
部屋:34階 3413号室 アーティストルームキング
価格:1室2名 90,000円(税・サービス料含む)※価格は変動制
場所:パークホテル東京
所在地:東京都港区東新橋1-7-1 汐留メディアタワー

(田原昌)