広島グルメといえば、牡蠣に穴子、瀬戸内の美味しい小魚や地酒。美味しいものいっぱいの広島ですが、広島に来たら食べてもらいたいもの個人的ナンバーワンはやっぱり広島の「お好み焼き」です。今回は広島人ならではのお好み焼き屋さんでのお作法や、広島人のお好み焼きの食べ方など、広島のお好み焼き屋さんを1.5倍美味しく楽しむ方法を紹介します!
目次
ヤケド注意?広島人のアツいお好み焼き愛
「広島焼き」?「モダン焼き」?「お好み焼き」!
クレープのような薄い生地と中華麺、千切りキャベツと豚肉に卵を層にして焼いて行く、広島のお好み焼き。広島以外では「広島焼き」と呼ばれることもあるようですが、広島人はこれを聞くとなんとも言えない気持ちになります。広島では広島のお好み焼きだけを「お好み焼き」と呼びます。
ちなみに広島人にとって大阪の混ぜて焼くお好み焼きは「関西風お好み焼き」です。たまに「モダン焼き」と混同されることがありますが、こういう時もやはり広島人は心の中でモヤモヤしています。広島のお好み焼きは関西風お好み焼きやモダン焼きとは別物です!
ソースはおたふく派とカープ派にわかれる
お好み焼きの味を決めると言っても過言ではない、お好みソース。広島のお好み焼き屋さんは大きくオタフクお好みソースを使っているお店とカープお好みソースを使っているお店にわかれます。
違いは簡単にいうとカープはオタフクよりも少し辛口。それぞれのお店がこだわりを持ってソースを選んでいます。何店舗も持つ大きなお店になると自社で開発したソースを使用しているところもあります。
広島ならではのお好み焼き屋さんでのお作法とは?
テーブルよりも熱々の鉄板から直接食べられるカウンター前
まず、予約できるお店の場合は電話して予約しましょう。テーブル席ではなく鉄板からそのまま食べられるカウンター席を押さえるのがマスト。熱々の鉄板の前で焼き手さんのヘラ捌きを観賞しながら冷たいハイボールを飲みながら焼き上がるのを待つ、これぞ広島の夜の醍醐味です。
お好み焼き屋さんの楽しみはお好み焼きだけではありません。お好み焼きが出来るまでささっとできる鉄板料理を楽しみながら待つのが広島人流。お好み焼きを頼まずこの鉄板料理だけを目当てに行く人もいます。例えば下の写真のようにメニューに「牡蠣あります」なんて表示があったら絶対に頼むべき。色々とつつきながらビールやソフトドリンクを楽しみながら、頃合いを見計ってお好み焼きを注文します。
まずはシンプルな「肉玉そば」がオススメですが、もしトッピングするならコレ!
広島で「そば入り」や「肉玉そば」と呼ばれるのが肉・たまご・中華麺の入ったスタンダードなお好み焼きです。なぜわざわざ「そば」というかというと「うどん入り」もあるからです。
えびや牡蠣の入った豪華なものもありますが、まずはシンプルかつスタンダードな「肉玉そば」をお試しあれ。色々入れなくても十二分に美味しいのが広島のお好み焼きです。
もしトッピングする場合はイカ天やチーズ、シソやネギあたりが地元民の間では人気です。
鉄板から直接ヘラで食べるのがオススメ!
鉄板前カウンターでお好み焼きを注文すると、焼き手さんは焼きあがったお好み焼きをそのままお客の前の鉄板に寄せてくれます。
これを小皿に取ってお箸で食べても良いのですが、広島人のお好み通はヘラで一口サイズに切ってそのまま口に運びます。こうするとお好み焼きの綺麗な層を崩さず食べることができるんです。少し難しいですがお箸で食べるより美味しいので是非挑戦してみてください!
鉄板で食べるもうひとつの良い点は食べている間にもお好み焼きにじんわり火が通り、さらに豚やキャベツの旨味が増してくる事。自然な味変で最後まで飽きる事なく食べられます。
お腹いっぱいでも一枚食べられてしまう理由は?無理な場合はシェアもあり!
先に鉄板料理を頼んで飲んでしまった後は、お好み焼き一枚全部食べられそうにない、と思うかもしれません。そんな時は広島のお好み焼きにはキャベツがたくさん使われているので意外と軽いということを覚えておいてください。結構簡単に一枚食べられます。
どうしても無理な場合は一緒に行っている人とシェアするのもアリ。事前にシェアすることを伝えると、焼き手さんが大きなヘラで二等分、三等分に切り分けてくれますよ。
広島人にはそれぞれ心のお好み焼き屋さんがある
広島市内にはいくつかお好み焼きの超有名店があり行列ができていますが、地元民は有名店にはあまり行きません。個人的な見解かもしれませんが、広島人はそれぞれ自分の愛するお気に入りのお好み焼き屋さんを持っているように思います。
それは、自分好みの焼き加減のお店だったり、鉄板メニューが豊富でゆっくり飲めるお店だったり、はたまた店主とカープ談議ができる店だったり....広島人にとってお好み焼き屋さんとはそういう存在。お好み焼き愛は地元愛とともに、いつも広島人の心にあるのです。
今回取材させて頂いたのは、そんな広島出身の筆者の心のお好み焼き屋さん「広島お好み焼き がんちゃん」です。一枚一枚丁寧に焼かれるとっても美味しいお好み焼き屋さんですので広島に行ったらぜひ行ってみてくださいね!小さなお店ですので予約するのがオススメです。
文・写真 N.L.Paris/提供元・たびこふれ
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