大岩剛監督率いるU23日本代表は、今月19日開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選グループステージ第2節で、UAE代表に2-0と勝利。22日に韓国代表との一戦を控える中、日本代表OBの城彰二氏がGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)のパフォーマンスを絶賛。森保ジャパンでGK鈴木彩艶(シント=トロイデンVV)らとポジション争いすることが可能との認識を示した。
グループステージ初戦の中国戦で、DF西尾隆矢(セレッソ大阪)の一発退場により1人少ない中、シュート10本を浴びながらも好セーブを連発した小久保。UAE戦でも1-0とリードの43分にDFアブドゥラ・アッバス・アル・バルーシー(アル・ナスル)のシュートを左手で弾き、同点ゴールを許さず。枠内シュートはこの1本のみだったが、ネット上では小久保への称賛が相次いでいる。
アトランタ五輪の日本代表メンバーである城氏は、今月20日に自身のYouTubeチャンネル『JOチャンネル』を更新。UAE戦を振り返る中、「あのビッグセーブが無かったら、意外に危ない展開になったかもしれない。しっかりと最後の砦として守っている小久保選手は、すごくレベルが高い」と43分の場面をターニングポイントに挙げる。
また、小久保について「反応が良くて、フィードも良い。非常に落ち着いているという部分に関して素晴らしい」と評すると、「このような結果を残していくと、余裕でA代表に食い込める選手だなと思う」と私見を披露。森保ジャパンが抱える「GK問題」の解決に期待を寄せている。
なお、森保ジャパンは今年開催のAFCアジアカップでベスト8。優勝を逃して批判を浴びたが、鈴木、GK前川黛也(ヴィッセル神戸)、GK野澤大志ブランドン(FC東京)がいずれも大会前の時点でA代表キャップ数が「5」未満であることから、「日本代表のGKは経験不足」との指摘が相次いでいた。
また、鈴木はアジア杯全5試合で失点。セットプレーでのポジショニングやパンチングの判断ミスが目立った。それだけに、中国戦やUAE戦での小久保の活躍ぶりに「パリ五輪でも、ザイオンではなくブライアンをスタメン起用してほしい」「鈴木よりも小久保の方がハイボール処理上手い」などと、“小久保推し”の声が多く挙がっている。