ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月19日開催のセリエA(イタリア1部)第33節ジェノア戦で決勝ゴールをアシスト。今夏退団の可能性やDF板倉滉擁するボルシアMGなど複数クラブからの関心が報じられる中、自身の去就やクラブとの契約内容について語っている。
鎌田の去就を巡っては、ラツィオとの契約期間が今年6月までである中、イタリア紙『イル・メッサジェッロ』は9日に「鎌田はイゴール・トゥドール監督に対して、すでに退団の意思を伝えている。2年間の契約延長オプションは行使されない見込み」と伝えると、16日にはアイントラハト・フランクフルトやボルシアMGを移籍先の有力候補に挙げていたが、本人はラツィオ残留の可能性も排除していないという。
イタリアメディア『カルチョメルカート』が今月20日に報じたところによると、同選手はジェノア戦後に「メディアは移籍先候補をたくさん報じていますが、僕自身まだ何も決めていません」と白紙であることを強調。
マウリツィオ・サッリからトゥドールへの監督交代後、リーグ戦全試合で先発出場しているだけに、「ようやくチームの力になれて、本当に嬉しいです。(トゥドール監督のもとでは)ドイツ時代に似たようなプレーをしているので、とても居心地が良いですね。チーム全体が良くなっています。トゥドール監督からの信頼を感じていますし、色々な意味でフィットしていますよ」と満足感を覗かせている。
そんな鎌田とラツィオの契約内容については、欧州の移籍市場に精通しているジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏が17日、X(旧ツイッター)で「彼はラツィオに100ユーロ(約16000円)を支払うことで、2027年6月まで契約を延長できるが、そうでない場合にはフリーでチームを去ることが認められる」と投稿。しかし、鎌田本人は「(100ユーロを払うと契約延長されると報じられていますが)、そんなことはないですね」と、著名記者のスクープを完全否定したという。
なお、イタリアメディア『トゥットメルカート』は今年2月29日に「鎌田の年俸は300万ユーロ(約4億9000万円)であり、チームで3番目の高給取りだ」とリポート。イタリア紙『コリエレ・デッロ・スポルト』は、同選手がラツィオに残留する場合、来季以降はチーム最高額の年俸600万ユーロ(約9億9000万円)を受け取る可能性を伝えている。トゥドール監督のもとで確かな手応えを掴んでいるだけに、アーセナル所属DF冨安健洋に匹敵するほどの日本人選手最高額クラスの年俸を来季以降手に入れるかもしれない。