日本各地を訪れる旅に出てみたいと思っても、時間やお金、仕事をどうするか……などさまざまな理由から断念している人は珍しくありません。
株式会社おてつだびが提供する人手不足に悩んでいる地域で短期バイトができるサービス「おてつだび」が、働きながら旅する人の選択肢となるかもしれません。
人口が減少地域を「お手伝い」
日本の総人口は減少の一途をたどっている反面、東京圏の人口は増加傾向を示し、首都圏を除く地域での労働力不足が課題となっています。
同社は、地方での産業が存続するためには、人や資源、資金が円滑に循環する仕組みが必要だとして、短期アルバイト(お手伝い)とトラベル(旅)をかけ合わせた人材マッチングサービス「おてつたび」をスタートしました。
日本各地の季節的・短期的な人手不足で困っている日本各地の事業者と、働きながら旅をしたいという旅行者をマッチングするサービスです。
旅行者は訪れた地域で仕事を手伝うことで、報酬と宿泊場所が提供され、旅行における経済的な負担を軽減できます。人手不足の地域に貢献できるだけでなく、人々と交流したり、ガイドブックに載っていないような場所を知ることができたりするなど、特別な体験もできるそうです。
1,300事業者、52,000ユーザーが登録
2024年3月31日時点で、受け入れ先として全国1,300以上の事業者が登録しており、宿泊業と一次産業が全体の8割を占めているそうです。
また、登録しているユーザー数は約52,000人。半数以上が10~20代の若年層となっており、同じく半数以上が首都圏から参加しています。
「おてつたび」で実際に短期アルバイトを体験したユーザーに対するアンケート調査では、86%が滞在した地域に再訪したいと回答しました。
また「おてつたび」をきっかけにして、二拠点居住を始めたり移住して起業したりする事例もあり、地方の活性化につながっているようです。
<参照>
“お手伝い”と“旅”を組み合わせた新しい旅「おてつたび」|登録者5万人を突破