「2671年からのタイムトラベラー」を自称する予言者イーノ・アラリック氏が、第三次世界大戦がいつどのように勃発するか正確に知っていると主張して注目を集めている。
「@Theradianttimetraveller」というユーザー名でTikTok等で活動しているイーノ・アラリック氏は、未来に起こる出来事に関する予言動画を投稿し、2万6千人以上のフォロワーを獲得している。これまでの予言は、たとえば、地球との双子惑星が発見されるとか、異星人が訪問してくるとか、異次元へのポータルが開くというにわかに信じがたいものばかりだ。しかし今回、彼はなんと「第三次世界大戦は2年後に迫っている」と主張。それは「ロシアによるNATO諸国への攻撃」で始まるだろうと付け加えた。今までと異なりウクライナ侵攻と関係する現実的な予言となっている。
既に2万2千回以上再生されている動画の中で、アラリック氏は次のように述べている。
「アメリカでは共和党のロン・デサンティスが次期大統領になるだろう。第三次世界大戦は起こるのか、起こるとしたらいつ始まるのか。 それは2025年後半、ロシアがNATO諸国を攻撃することで始まるだろう。」
フロリダ州知事のロン・デサンティスは2024年のアメリカ合衆国大統領選挙立候補者だ。現在、ドナルド・トランプ前大統領と熾烈な指名候補者争いを繰り広げている。デサンティスはロシアによるウクライナ侵攻に対し、米国の関与は国益にそぐわないとして、中立的な立場を取っている(AFP)。トランプ前大統領も同じスタンスだが、いずれにしろ、デサンティスが大統領になった場合、ロシアに対する米国の消極的な姿勢がロシアの増長を招く可能性はあるだろう。
これが事実だとしたら驚くべき事だが、彼は他にもリスナーの質問に答えるような形で幾つかの予言を行っている。
「地球外で生命体が発見されることはあるか。あります。実際、エイリアンはすでに地球に降り立ち、自分たちのものを取り戻そうと計画しています。」
「私のタイムマシンはどこにあるか。厳重に警備された地下壕にあり、タイムトラベラーである他の4人しかアクセスできません。」
「(アクションゲーム)Grand Theft Auto VIは本当に発売されるか。はい、しかしもう一度延期されます。」
と、ゲームの発売日にまで言及していた。
今回の予言に関してはTikTokの視聴者たちの中でも議論となり、コメント欄も賛否両論となった様子。果たして彼の予言は的中するのか……。残念ながら、これまでの的中率からしてそれは期待できそうにない。というのも、アラリック氏の予言的中率は驚異の0%だからだ。
以下のアラリック氏の予言は全て実現していない。
(2023年3月時点の予言)
3月23日:「チャンピオン」と呼ばれる宇宙人によって、人類を救うために8000人が選ばれる。チャンピオンはこの人々を別の居住可能な惑星に連れて行き、敵対する別のエイリアンから人類を救う。
5月15日: 約230mの巨大津波がカリフォルニア州サンフランシスコを襲い、20万人以上の死傷者が出る。
6月12日:マグニチュード9.5の地震により深さ8kmの海溝が開き、絶滅したと思われていた多くの種が放たれる。
6月18日:突如として7人が空から落ちてきて亡くなるという奇妙な事件が発生する。
8月12日:科学者がリスの脳下垂体を用いて皮膚がんの治療法を発見する。
12月3日:アマゾンの奥地で、あらゆる病気や怪我を治す力を持つ大きな水晶が発見される。
12月29日:科学者たちが幹細胞を使って代替臓器や新しい種類の臓器を成長させる方法を発見する。
(2023年4月時点の予言)
4月4日:氷河の融解でペストが発見され、5万2千人を感染させた後、封じ込められる。
5月12日:恐竜の卵が完璧な状態で発見され、孵化したことでトリケラトプスだったことが判明する。
6月4日: 海の真ん中で大地震が起こり、マリアナ海溝の2倍もの深さの海溝が開く。開いた瞬間、絶滅したと思われていた多くの生物が吐き出される。
7月18日:アメリカ西部のスーパーボルケーノが噴火し、空は濃い煙と灰で覆われる。数十万人の人々が、噴火と降り注ぐ火山灰と煙で命を落とす。
8月24日:南米に隠された古代文明が発見され、私たちよりもはるかに進んだ技術を持っていることが判明する。
9月18日:アフリカにて新たな磁場が発見され、コンパスが北ではなくそちらを向くほど強力であることが判明する。
2022年の予言もあるが結果は言わなくてもわかるだろう。気になる読者はトカナの過去記事をご覧いただきたい。
今回の予言は現実的に起こる可能性はありそうだが、予言というより現時点で手に入る情報から可能な予測と言った方が良いかもしれない。デサンティスが大統領になる可能性は十分にあるし、誰もが驚いたウクライナ侵攻をやってのけたロシアが、今から2年も先の2025年にNATO加盟国に宣戦布告する可能性もなくはないだろう。
とはいえ、アラリック氏の予言的中率は0%である。彼がいた未来とわれわれの現在は根本的に別のタイムラインだとすると、むしろデサンティスは大統領にならず、2025年に第三次世界大戦も起こらないということだ。これはむしろ世界にとって福音なのではないだろうか。そういう意味では、今後もアラリック氏の荒唐無稽な予言から目が離せない。
参考:「Daily Star」
文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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提供元・TOCANA
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