横浜F・マリノス所属のブラジル人FWアンデルソン・ロペスが、今月3日に明治安田J1リーグ第6節の川崎フロンターレ戦を控える中、浦和レッズ所属のノルウェー代表FWオラ・ソルバッケンなど、Jリーグで結果を残せない外国人選手の特徴について持論を述べた。
ロペスはアヴァイFCやアトレチコ・パラナエンセなどブラジル国内の複数クラブを経て、2016年夏にサンフレッチェ広島へ移籍。2017シーズン限りで広島を退団した後は、韓国1部FCソウルや北海道コンサドーレ札幌、中国1部・武漢と渡り歩いた。
そして2022年2月に武漢から横浜FMへ完全移籍すると、加入1年目の2022シーズンにいきなり2桁得点を挙げ、J1優勝に貢献。翌2023シーズンには22ゴールでJ1得点王に輝くと、今季もここまでリーグ戦全4試合の出場で3ゴールをマーク。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝の山東泰山戦でも2試合ともにゴールネットを揺らすなど、ベスト4入りに大きく貢献している。
元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(元ヴィッセル神戸)をはじめ、様々な外国人選手と対戦してきたロペス。ブラジルメディア『O Gol』は今月1日に同選手へのインタビュー記事を掲載している。
これによると、ロペス本人は日本で成功するために必要なこととして「Jリーグでプレーするためには、100%の集中力と準備が必要だ」とメンタリティーの重要性を説いたほか、「ブラジルやヨーロッパ出身の選手で、テクニックとクオリティーだけで十分だと思って日本に来て、Jリーグのレベルの高さに圧倒されて失敗した選手もいる。フィジカル面でも多くのことも求められるハイレベルなリーグなんだよ」と、Jリーグでの失敗例にも言及。
『O Gol』は同選手のコメントをもとにして、「アジアでのプレー経験が豊富なロペスは、Jリーグのレベルの高さを強調した。彼にとって、日本周辺の国々のリーグは、フィジカル面、テクニック面のレベルが低い」と綴っている。
また、ロペスはJリーグ挑戦の経緯も説明。「2016年、僕はアトレチコ・パラナエンセにいたけど、自分の居場所がほとんどないと分かっていた。だから、日本でのチャンスが巡って来たタイミングで、新たなチャレンジをしたいとクラブに申し出たんだ。日本に行ってからも、アジアで移籍を繰り返したけど、すぐに日本が自分の居場所だと気付いたね」と、自身がJリーグのスタイルにフィットしていることも強調した。