ステーションワゴンの「レヴォーグ」の派生モデルとして2023年10月に発売となったのが「レヴォーグ レイバック」です。では、ベースとなった「レヴォーグ」と「レヴォーグ レイバック」は、どのような違いがあるのでしょうか? その違いを解説します。文・鈴木 ケンイチ/写真・PBKK
「レヴォーグ レイバック」は、「レヴォーグ」の派生モデルです。ただし、「レヴォーグ レイバック」は1つのグレードしかありませんが、「レヴォーグ」は1.8リッターのエンジンに4グレードがあり、2.4リッターにも2つのグレードがあります。つまり「レヴォーグ」は6つものグレードが存在しているのです。
ただし、「レヴォーグ レイバック」の価格は399万3000円で、スポーティを謳うわけではありません。そういう意味で「レヴォーグ」で価格が近く、スポーティであることを強調しないグレードとなると379万5000円の「GT-H EX」となります。ここでは、「レヴォーグ レイバック」と「レヴォーグ」の「GT-H EX」を比較します。
「レヴォーグ レイバック」と「レヴォーグ」はエクステリアから違いがあります。デザイン的には、フロントグリルとリヤバンパー周りのデザインが異なっています。また、「レヴォーグ レイバック」にはホイールアーチに、サイドクラッディングが装備されており、そして最低地上高が200㎜に高められています。「レヴォーグ」の最低地上高は145㎜です。
ホイール&タイヤも異なり、「レヴォーグ レイバック」は225/55R18のオールシーズンタイヤ。それに対して「レヴォーグ」は225/45R18で通常のサマータイヤを装着しています。もちろんホイールのデザインも異なります。
車両の寸法は「レヴォーグ レイバック」が全長4770×全幅1820×全高1570㎜で、車両重量は1600㎏。「レヴォーグ」は全長4755×全幅1795×全高1500㎜で車両重量が1580㎏となります。
パワートレインは2台とも変わりません。CB18と呼ばれる1.8リッターの水平対向4気筒DOHC16バルブデュアルAVCS直噴ターボを搭載し、リニアトロニックのCVTとフルタイム4WDシステムを組み合わせています。最高出力が130kW(177馬力)に最大トルクが300Nm。ただし燃費性能は若干異なり、「レヴォーグ レイバック」が13.6km/l(WLTCモード)に対して、「レヴォーグ」は13.5km/l(WLTCモード)になっています。
「レヴォーグ レイバック」は“都会派SUV/クロスオーバー”を謳い、上質さやくつろぎ感を大きな特徴とします。そのためインテリアのカラーリングが独自のものとなっています。
本革巻きステアリングや、インパネミッドトリム、シフトブーツにはカッパー(銅)色のステッチが入っています。また、シートをはじめ、センタートレイの加飾やフロアコンソールリッド、ドアトリムアームレストには、青みがかったアッシュの表皮にカッパーのステッチが施されています。
一方、「レヴォーグ」は、ステッチにシルバーを採用。インテリアの加飾類は、ブラックをベースに一部ダークメタリックを使用します。
先進運転支援システムの内容は、「レヴォーグ レイバック」も「レヴォーグ」も変わりません。ステレオカメラを用いた「アイサイト」の各機能をベースに「アイサイトセイフティプラス」と「アイサイトX」「ドライバーモニター」が装備されています。「スマートリヤビューミラー」は、どちらもオプション扱いになります。
「レヴォーグ レイバック」とベースとなる「レヴォーグ」の違いは、エクステリアやタイヤと最低地上高、そしてインテリアカラーが主なものとなります。パワートレインや先進運転支援機能は、同じものが採用されています。