■「花粉と風邪の違いは?」悩む人続出

鼻水やくしゃみ、人によっては喉の痛みなど、花粉症・風邪いずれも当てはまる症状があり、自分がいまどちらなのか判断に悩んでしまう。

ネット上でも、「花粉症と風邪間違えて、いつも困ってる」「花粉症と風邪の違いを簡単に知ることができたらいいのにと思う」「この時期は判断に悩む」「花粉症の重い症状のような…風邪との違いが分かりません」など、頭を悩ませる人の声が多数あがっている。

花粉症と風邪はどのように見分けたらいいのだろうか。静岡で呼吸器内科・アレルギー科をメインに開業している草ヶ谷医院の草ヶ谷英樹院長に話を聞いた。

■「目に症状が…」医師が指摘する違い

草ヶ谷院長によれば、「どの症状が強いか」に着目することが大切だという。

草ヶ谷院長は、「風邪症候群であれば、発熱や倦怠感、喉の痛みなどが症状のメインであり、概ね数日で症状がピークを超え、1週間程度で改善します。一方、花粉症は鼻や目、顔面周囲の諸症状は辛いものの全身の健康は保たれていることが多いのが特徴です。また、花粉症は花粉が飛んでいる間は続き、さらさらとした水っぽい鼻水が流れることなどが風邪と異なります」と説明する。

特に、目がかゆいか否かは、判別する大きなポイントになりそうだ。草ヶ谷院長からは、「花粉症では目の症状や皮膚のかゆみといった症状を伴うことが多いですが、風邪症候群では、そうした症状が強く出ることは少ないです。他にも、花粉症の場合、喉や顔や首がかゆい、なんとなくムズムズする、喉の奥が息苦しい感じといった症状も見られることがあります」という回答が寄せられている。

冒頭の記者のケースを振り返ると、毎年花粉シーズンに目を掻きむしりたくなるほど強い目のかゆみに見舞われていたが、今回そうした症状はなかった。