■「調教されてなくて良かった」の声も

パッケージに大きくタイトルが記されているゲームに対して「このゲームが遊べます」と説明する「進次郎構文」のようなメモを受け、奇妙に感じた人も少なくないだろう。

ハードオフの中古ゲーム、貼られた注意書きに目を疑うが… 店員の「神対応」に称賛の声
(画像=『Sirabee』より引用)

しかしなぜか、同ポストには「調教されてなくて良かった」「まぁ…色々ありましたからね」「ジーコサッカー(本物)」など、これまた意味深なリプライが多数寄せられ、投稿から数日で800を超えるリポストを記録していたのだ。

果たして、こちらのソフトに何が起こっているのか。ハードオフを運営する「株式会社ハードオフコーポレーション」に話を聞いたところ、衝撃の事実が明らかになったのだ。

話題の『ジーコサッカー』は、大阪府和泉市にある「ハードオフ大阪和泉店」にて発見されたものと判明。

ポスト投稿主・くびっきーさんは「ハードオフでの購入品報告で投稿したところ、予想以上の反響がありました」「『ジーコサッカー』については以前TouTubeで『発売当時に売れ残った在庫を非公式ゲームに改造されたものがある』という動画で見かけており、店側も事情を知ってあのメモ書きを付けたのかな、と思いながら購入しました」と、ことの経緯を振り返っている。

そう、あえて「具体的なゲーム内容」は伏せるが…じつは『ジーコサッカー』には、一部業者によって中身だけアダルトな別物に改造され流通したという“闇の歴史”が存在したのだ。

■ハードオフくん、見直したぞ…!

話題のメモ書きを用意した経緯について、ハードオフ担当者も「『ジーコサッカー』はサッカーゲームとして発売されたゲームソフトですが当時、一部商品の中身が別のゲームに書き換えられた上で再流通する、という事案がありました」「その内容がインターネット上で話題になったこともあり、当社社員もそれを踏まえ、商品についての補足事項を記入しておりました」と説明している。

なお『ジーコサッカー』ソフト自体のレア度は決して高くはないそうで、担当者は「買取にも定期的に持ち込まれるお品物となります」と補足。

さらに「買い取った品物は全て動作チェックを行なっており、前出の書き換えなどの問題が見つかった場合、販売はせず店舗で処理しております」と、頼もしいコメントを寄せてくれたのだ。

時には『ジーコサッカー』のような予想外の事態により、ラーメン店でラーメンを頼んだはずが、なぜか「チャーハン」が出てくるケースも考え得る。こうした心配を限りなくゼロに近づけようと努力するハードオフの姿勢と配慮に、改めて敬意を評したい。