「コアコンピタンス」を見つけるのに必要な視点
では「コアコンピタンス」はどのように見つけるのでしょうか。
ここでは「コアコンピタンス」を見つけるのに必要な視点についてまとめます。
模倣可能性(Imitability)
「模倣可能性」とは他社が真似できる可能性を意味します。
どれほど市場価値のある商品やサービスを提供しても、競合他社に簡単にまねされてしまっては市場での優位性を保てません。
模倣されることはそのままリスクとなります。
それを防ぐためには「模倣可能性」という視点が重要です。
移動可能性(Transferability)
「移動可能性」とは特定の商品やサービスだけでなく他の分野の製品などにも応用できる可能性を意味します。
他の分野にも通用する能力があればビジネスの拡大を狙えます。
それだけでなく他社にとっても脅威となるでしょう。
そのために必要なのが「移動可能性」という視点です。
代替可能性(Substitutability)
「代替可能性」とは他の商品やサービスに置き換えられる可能性を意味します。
他の製品で簡単に代用できてしまうような商品・サービスであればそもそも強みとは言えません。
他社を出し抜く能力というのは常に唯一無二の能力でなくてはならないわけです。
だからこそ「代替可能性」という視点も忘れてはなりません。
希少性(Scarcity)
「希少性」とは市場にあまり出回っていない能力のことです。
誰も見たことのない能力を持てば市場をリードできます。
逆にありふれているものはすぐに飽きられてしまうでしょう。
だからこそ、珍しさという視点も必要となってきます。
耐久性(Durability)
「耐久性」とはロングスパンで優位に立てる能力のことです。
ショートスパンで消えてしまうような能力は意味がありません。
確かにブームに乗って短期間だけでも流行ればそれは一種の能力と言えるかもしれません。
ただ、長期間市場で生き残れるかというのも一種の能力が重要となってきます。
だからこそ、今後も耐えられるかという視点が必要となります。