愛子さまの日本赤十字就職を機に、PRESIDENT Onlineに、『愛子さま「国民と苦楽を共に」…公務に専念ではなく、日本赤十字社への就職を選ばれた理由 結婚後も皇室残留案とお相手選びへの影響』という記事を書いた。
愛子さまについて比較的客観的に書いた記事はほとんどなかったので、きちんと読んでもらえば、愛子さまの知られざる等身像が浮かび上がってくると思う。
ただし、淡々と愛子さまのこれまでの歩みとこれからについて紹介し、さまざまな意見を紹介して、私の意見はあまり書かなかった。
というのは、むしろ、誹謗中傷かなんでも絶賛か極端に走る報道姿勢こそ問題にしたかったからである。
愛子さまについては、以前は批判的な報道もあったが、ここ数年は国民的人気(ほとんど国民の前に姿を現されていないなかで、良くも悪くも何が評価されなぜ人気があるのかは不明で、アンチ秋篠宮家の裏返しとご即位された陛下とその御家族へのご祝儀くらいしか思いつかないのだが)を背景に、何をやってもただひたすらに褒め称える報道が目立つ。
私はそのことが、愛子さまが皇族としてのあるべき姿や女性としての幸福についてお考えになるうえで、多様な助言を得られる機会を失わせてきたと思う。
ここ数年、愛子さまのされることを何でも追認称賛する「世論」が愛子さまにとって味方だったとは思えないし、陛下にとっても歓迎できないことでもあったように思う。