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黒坂岳央です。

ネットメディアの発達により、世界中の情報が瞬時に駆け巡る時代となった。上手にビジネスや教育に活用することで、意欲や好奇心さえあれば無料、もしくは無料に近い価格で自分自身を青天井に高めることができる素晴らしい時代である。

その一方で、「知らない方が良いこと」ばかりを偏重的に情報収集することで、いたずらに不幸感や不安感を覚える人も大変多くなってしまった。その不安を解消するとうたう詐欺も数え切れないほど増えている。

人間はネガティブに非常に強く反応してしまう機能性を有しているため、なんとなくネットを渡り歩くと精神衛生上よくない情報が増える。知らない方が幸せになれる情報には何があるのだろうか?

他者の情報

世の中、どんな世界にも上には上がいる。よしんば、現時点で世界一の記録を持つ人でも後世世代にほぼ確実に追い抜かれてしまう。だから他者と競うばかりの世界に身を置くといつか無理が来て敗北感を味わうことになるだろう。

人間は学生時代は学業で、社会人になると勤務先や収入。経営者やフリーランスは売上、投資家は金融資産額、インフルエンサーはフォロワー数でその価値を判断されてしまいがちだ。

自分自身、昔は「日本人の平均年収や貯金額」といった指標を熱心に見て、一喜一憂する時期があった。だが、くだらないと気づき、以降はこうした平均値や競合するライバルの活躍などは一切シャットアウトするようになった。

こんな指標は自分の人生に百害あって一利なし、ムダに自信を喪失させるか、下手に慢心を生み出す以外一切の価値をもたらさない。だから仕事をする上で統計データとして参照する時以外、他人情報は一切見ないし考えない。

重要なのは過去の自分に負けないことだけだ。自分の人生を高めることだけに集中すれば、少なくとも精神衛生上は不幸になることはない。