エンジンのトラブルで最も多いのが『バッテリー上がり』。自家用車はもちろんのこと、トラックやバスなど仕事で車を使用する人や、キャンピングカーを所有している人にとっても避けたいトラブルです。特に、大型車や建設機械の急なバッテリー上がりの際、頼りになるのが『24Vジャンプスターター』。しかし、いざ購入しようと思っても、市場には多種多様な商品があるため、どれを選べばよいか迷うことも多いでしょう。この記事では、そんな悩みを解決するため、毎日50台以上のバッテリーが上がった車の対処をした経験を持つ筆者が、おすすめの24Vジャンプスターター16選を紹介します。さらに、初めて購入を検討する人に向けて、失敗しない選び方を完全ガイド。この記事を読めば、きっとあなたに最適な24Vジャンプスターターが見つかるはずです。

24Vジャンプスターターとは?
車

24Vジャンプスターターとは、24Vのバッテリーを搭載した大型車や特殊車両などの、エンジンを始動させるための携帯型スターター

主な用途として、バッテリーが上がってしまった際、外部から電力を供給してエンジンを始動させることができます。

以前に比べて小型で持ち運びしやすいものが増えており、一般ユーザーにも認知されるようになりました。

今では、トラックドライバーやバス運転手、建設機械のオペレーターなど、大型の車両を取り扱っている人や、自動車の整備士、修理業者にとって、とても重要なツールです。

24Vジャンプスターターの選び方【5つのポイント】
車

24Vジャンプスターターを選ぶ際のポイントは、以下の5つです。

【24Vジャンプスターターを選ぶ際のポイント】
  • 対応車種と電圧(V)の確認
  • 最大電流(A)のチェック
  • 電池容量(mAh)で選ぶ
  • 使用されている電池の種類を確認
  • 付加機能(LEDライト、モバイルバッテリー機能)の有無
それぞれ詳しく解説していきます。

対応車種と電圧(V)の確認

最初のポイントは、ジャンプスターターが対応している車種と電圧を確認することです。

正しい電圧のものを使用しないと、エンジンが始動させられなかったり、故障の原因となってしまうことも。

一般的に、乗用車や軽自動車は12Vのバッテリーを使用しており、24Vのバッテリーは、主に大型車や特殊車両、大型のキャンピングカー等に採用されています。

あなたの車が24Vのバッテリーを使用しているかを確認し、それに合った製品を選ぶことが重要です。

バッテリーの電圧は、メンテナンスノートや搭載されているバッテリー本体で確認できます。

最大電流(A)のチェック

次に、ジャンプスターターの最大電流(A)をチェックすることが重要です。

最大電流は、ジャンプスターターが一度に供給できる最大の電流量を示しており、この値が大きいほど大きなエンジンも容易に始動させることができます。

例えば、大型トラックやバスは、始動時に800A以上の電流が必要な場合があるため、それに対応可能な最大電流を持つジャンプスターターが必須。

したがって、どんな車両に使用するつもりなのかをイメージし、適切な最大電流値を持つジャンプスターターを選択することが重要です。

バッテリー容量(mAh)で選ぶ

ジャンプスターターを選ぶ際には、バッテリー容量(mAh)も重要な選択基準。

容量が大きいほど、一度の充電でより多くの回数、エンジンを始動させることができます。

例えば、20000mAhの容量を持つジャンプスターターは、小型車を約10回程度始動させることが可能だと言われているので、それを基準にイメージすると良いでしょう。

使用状況に応じて、適切なバッテリー容量を持つジャンプスターターを選択することが望ましく、長距離運転や頻繁な使用が予想される場合は、大容量モデルがおすすめです。

使用されている電池の種類を確認

主に、24Vジャンプスターターに使用される電池の種類は以下の4つです。

【電池の種類】
  • リチウムイオン電池
  • 鉛蓄電池
  • リチウムポリマー電池
  • リチウム鉄リン酸塩バッテリー
それぞれのメリットとデメリットは以下のとおりです。

メリットデメリット
リチウムイオン電池
  • 軽量で持ち運びが容易
  • 高いエネルギー密度により、コンパクトなサイズで強力なジャンプスタートが可能
  • 自己放電率が低く、長期間の保管に適している
  • コストが比較的高い
  • 過充電や過放電に弱く、使用には注意が必要
  • 温度変化に敏感で、極端な高温または低温では性能が低下することがある
鉛蓄電池
  • 低コストで広く利用されている
  • 長い歴史と実績があり、信頼性が高い
  • 高い電流を供給できるため、大型車両のジャンプスタートに適している
  • 重量が重く、持ち運びが不便
  • サイズが大きい
  • 自己放電率が高く、定期的なメンテナンスが必要
  • 環境への影響が大きい
リチウムポリマー電池
  • 軽量で薄型のデザインが可能
  • リチウムイオン電池より安全性が高い
  • 寿命がリチウムイオン電池に比べて短い傾向がある
  • 比較的高価なものが多い
リチウム鉄リン酸塩バッテリー
  • 安全性が高く、過充電や過放電に強い
  • 環境に優しく、リサイクルが容易
    長寿命
  • エネルギー密度が比較的低い
  • 比較的高価なものが多い
  • 温度変化に敏感で、特に低温下では性能が低下することがあるあなたの用途に合う電池を採用したジャンプスターターを選びましょう。
あなたの用途に合う電池を採用したジャンプスターターを選びましょう。

付加機能(LEDライト、モバイルバッテリー機能)の有無

最後に、LEDライトやモバイルバッテリー機能などの付加機能の有無もチェックしましょう。

あくまでもオマケの機能ですが、非常時の照明やスマートフォンの充電など、バッテリー上がり以外のさまざまなシーンで役立ちます。

24Vジャンプスターターの一括比較表
24Vジャンプスターターおすすめ16選
車

24Vジャンプスターターおすすめ16選を紹介します。

各商品のメリットや特徴について解説しているので、ジャンプスターターを選ぶ際の参考にしてみてください。

日立Astemoアフターマーケットジャパン
ポータブルパワーソースPS-24V
238,000円〜(税込)
日立|ポータブルパワーソースPS-24V
日本国内で製造されるハイクオリティなジャンプスターター

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

メルテック(meltec)
リチウムジャンプスターターMP₋2
28,480円〜(税込)
MeltecPlus MP-2
大容量なのにコンパクトで持ち運びラクラク

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

ファインビーム(Finebeam)
マルチファンクション ジャンプスターター ITO-42000
29,000円〜(税込)
88ハウス|マルチファンクション ジャンプスターター ITO-42000
プロから一般ユーザーまで幅広くおすすめ

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

Gfoxmall
ジャンプスターター
29,999円〜(税込)
Gfoxmall|Gfoxmall ジャンプスターター
小型で軽量ながらモンスター級の電力供給

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

FINEBEAM
マルチファンクション ジャンプスターター ITO-56000
36,800円〜(税込)
88ハウス|マルチファンクション ジャンプスターター ITO-56000
安全性が高いプロ納得のジャンプスターター

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

ファインビーム(Finebeam)
マルチファンクション ジャンプスターター ITO-32000
28,000円〜(税込)
88ハウス|マルチファンクション ジャンプスターター ITO-32000
コストパフォーマンスと安全性を両立

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

fcl.(エフシーエル)
BEAST POWER EVO ジャンプスターター
33,800円〜(税込)
fcl.(エフシーエル)|BEAST POWER EVO ジャンプスターター
ハイパワーかつコンパクトで携帯性抜群

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

BSC Gravity
ジャンプスターター E-Power
30,500円〜(税込)
BSC Gravity|ジャンプスターター E-Power
キャンプやアウトドア、災害時にも大活躍

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

FINEBEAM
マルチファンクション ジャンプスターター ITO-128000
79,000円〜(税込)
88ハウス|マルチファンクション ジャンプスターター ITO-128000
使いやすい128000mAhの超大容量モデル

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

BELLOF
ジャンプスターJSL012
75,542円〜(税込)
BELLOF|ジャンプスターJSL012
超軽量なのにバイクから大型車両まで対応

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

pa-man
パワーソースDC12V/24V
77,198円〜(税込)
pa-man|パワーソースDC12V/24V
車載バッテリーの電圧テスターが付属

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

pa-man
パワーステーション HAWK24
95,348円〜(税込)
pa-man|パワーステーション HAWK24
パワフルなHAWKERバッテリーを使用

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

pa-man
パワーステーション UW-213
50,578円〜(税込)
pa-man|パワーステーション UW-213
中型車までならこれ一つで安心できる

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

COSSIFTW
HD5000
78,888円〜(税込)
COSSIFTW|HD5000
ピーク電流5000A、容量128000mAhとパワフル

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

COSSIFTW
HD10000
88,888円〜(税込)
COSSIFTW|HD10000
電圧を自動識別してくれて安全性が高い

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

COSSIFTW
HD2000
32,222円〜(税込)
COSSIFTW|HD2000
リーズナブルながら大型トラッリーズナブルながら大型トラックにも対応クにも対応

商品詳細はオリジナルサイトでご覧ください。

ジャンプスターターの使い方
車

ジャンプスターターは、正しい使用方法を理解していれば、誰でも簡単に取り扱うことができます。
以下の4ステップで、安全に使用しましょう。

【正しい使用方法】
  1. ジャンプスターターの残量をチェック
  2. ブースターケーブルをバッテリー端子に接続
  3. エンジンを始動する
  4. ブースターケーブルを外し、エンジンをかけたままにしておく

1.ジャンプスターターの残量をチェック

まず、ジャンプスターターのバッテリー残量を確認し、使用可能かチェックします。
いざという時に充電がなければ意味がないので、定期的にチェックし充電を満タンにしておきましょう。

2.ブースターケーブルをバッテリー端子に接続

安全に使用するためには、ブースターケーブルを繋ぐ順番が重要です。

【ブースターケーブルを繋ぐ順番】
  1. 赤のケーブルをプラス端子に接続
  2. 黒のケーブルをマイナス端子に接続
この順番で、ブースターケーブルをバッテリー端子に接続します。
繫ぐ順番を間違えるとヒューズが切れたり部品がショートしてしまい、修理が必要になってしまいます。

3.エンジンを始動する

ブースターケーブルを確実に接続したことを確認したら、ここで初めてセルを回します。
これでエンジンがかかれば成功。
一度で無理なら、少し時間をおいて再度挑戦してみましょう。

4.ブースターケーブルを外し、エンジンをかけたままにしておく

無事エンジンが始動したら、エンジンをかけたままブースターケーブルを外します。
この時も繋ぐ時と同様、手順が重要。繋ぐ時と逆の手順で外していきます。

【ブースターケーブルを外す順番】
  1. マイナス端子に接続した黒ケーブルを外す
  2. プラス端子に接続した赤ケーブルを外す
その後、30分から1時間ほどエンジンは切らずにかけたままにしておきましょう。
エンジンをかけておくことで、バッテリーの残量を回復させることができます。

ジャンプスターターによくある質問(Q&A)
車

最後に、ジャンプスターターによくある質問を紹介します。

【ジャンプスターターによくある質問】
  • バッテリーの寿命は?
  • 一度の充電で何回使用できる?
  • 車以外での使用は可能?

バッテリーの寿命は?

ジャンプスターターのバッテリー寿命は、使用頻度や保管状況によって異なりますが、一般的には3〜5年程度です。
定期的なメンテナンスと適切な保管を行うことで、バッテリーの寿命を延ばせます。

一度の充電で何回使用できる?

一度の充電での使用回数は、ジャンプスターターのバッテリー容量(mAh)とエンジンの始動に必要な電力によって異なります。
商品によりさまざまですが、一般的な製品では、数回から10回以上のエンジン始動が可能です。

車以外での使用は可能?

多くのジャンプスターターは、車以外にも使用できます
バイクのエンジン始動はもちろんのこと、付加機能としてモバイルバッテリーやLEDライトを搭載している製品も。キャンプやアウトドア、災害時の電源としても活用できます。

おすすめの24Vジャンプスターターのまとめ

24Vジャンプスターターは、いざという時の大型車や特殊車両のエンジン始動に欠かせないツール
この記事を読み、あなたにピッタリの24Vジャンプスターターを見つけていただければ幸いです。
正しい使い方と注意点を理解し、安全で快適に使用してください!