UFO研究家であり映画監督のジェレミー・コーベル氏が、1992年にアイドルユニット、テイク・ザット (Take That) のメンバーの一員としてメジャーデビューを果たし、1996年にソロデビューを飾った人気ポップシンガーのロビー・ウィリアムズから非常に興味深い情報の記された書面を得たと報告して話題になっている。

 2018年、コーベル氏はUFO(※1)、宇宙人、さまざまなUMA(※2)等の噂があるユタ州のスキンウォーカー牧場という牧場跡の疑惑に迫るドキュメンタリー映画『Hunt For The Skinwalker』を監督した。撮影に参加したロビー・ウィリアムズもUFOに関連した話題に興味を持っていたようで、彼の友人が「政府は密かに宇宙人の技術を研究している」という書簡を持っているとコーベル氏にリークしたのだ。

 問題の書簡は2023年3月22日付のもので、オーストラリア、イギリス、アメリカが「回収された異物」をどう扱うのか、秘密UFO研究プロジェクトの存在について公的な声明を準備していることへの懸念が表明されている。この書簡を渡してきたのはカナダの国会議員で、カナダがイギリス、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドのいわゆる「ファイブ・アイズ(アングロサクソン系の英語圏5カ国)」とともに、1950年代からUFOのリバース・エンジニアリング(※3)を積極的に行ってきたことを証明する内容だった。

 現在、海外のUFO情報誌「UFO Truth Magazine」の編集に携わっている元刑事のゲーリー・ヘセルティン氏は、この書簡は「英国政府がUFOに関する情報を豊富に得ているとともに、英国政府が情報公開に対していかに不誠実なのか露呈しているものとなっている」と述べている。

(※1) UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

(※2)UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類される。英語圏で、未確認生物はCryptid (クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的。

(※3) リバースエンジニアリング(反転工学)は、製品の構造を分析し、製造方法や動作原理を調査する手法。

参考:「Daily Star」

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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提供元・TOCANA

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