■高1で「辞めます」
ところが、高校1年生の冬に「家に帰って友達と遊んだら、『もう、あんな野球やってらんない』と思って。めちゃくちゃ練習がしんどいんで。『辞めます』って言ったら、『1回家に帰れ』って言われて」と一時帰郷することに。
「帰って1週間ぐらい遊び倒して、『やっぱり野球したいな』ってなって。地元の友達とか高校の友達とかも、『早く戻って来いよ』って言ってくれたんでそこから戻りました」と明かした。
■1位指名に「巨人かよ!?」
高校2年生の冬ごろからは、素振りを欠かさず行い、「よる23時とかでもやってました。1日1,500本とか振ってたんじゃないですかね」と、寮の消灯後に1人で練習していたことも明かす。
そのきっかけとなったのは高校2年生の夏に県大会の決勝でホームランを打ったことで、「ちょっとプロのスカウトが注目してくれてるみたいな話を聞いたんで、プロを目指そうと思って…そこからスイッチが入ったんです。練習も今までは適当に、楽に何となくやってたのが、練習もちゃんとやるようになりましたね」と振り返る。
ただ、実際にドラフトで指名されるまではプロに入れるとは思わず、「下位指名だったら、プロに入ってなかったんですよ」と、下位指名の場合には、社会人野球に進むことが決まっていたと打ち明けた。
結局、堂上直倫氏を指名して抽選で外した巨人が坂本選手を1位指名。「巨人かよ!? と思いましたけど。『二岡(智宏氏)いるよ』みたいな…。『巨人、うわぁ試合出れんやん』って…」と笑っていた。