『 「自民裏金問題」で森喜朗元首相の参考人招致が不可欠なワケ、“天才的フィクサー”の光と影とは? 』という記事をDiamond Onlineに書いたので、その内容を少し突っ込んで書いておきたい。

国会での政倫審を聴いていて感じたのは、事務総長経験者に聞いても仕方ないので、森喜朗元首相、世耕前参議院幹事長、そして小泉純一郎元首相に聞くべきだということだ。

元清和会会長の小泉元首相 NHKより

この事件では、松野博一前官房長官、西村康稔前経済産業相、高木毅前国対委員長といった清和会事務総長経験者が政倫審にも呼ばれたのが、そもそも事務総長の権限などない。そんな立派なポストだったらみんななりたがるがそんなことない。

それに、1日の衆院政治倫理審査会の質疑から、安倍元首相によるキックバック中止の指示が実行されなかったことについては、西村前経産相が事務総長を辞めて高木前国対委員長が就任するまでに開かれた最高幹部の会合で決まった方針に基づくものという構図が浮かび上がってきた。

塩谷氏は継続することは西村氏在任中に方向が決まったようなことをいっていたが、曖昧だ。これは、会議に出ていたという下村元文相や世耕氏の出席が必要だろう。とくに世耕氏は、すべてを知っている松本淳一郎元事務局長をスカウトしてきた本人であって、松本氏がなにか相談するとしたら世耕氏にするとみるのが普通だろうから、いちど、そのあたりも説明すべきだろう。