■UFOブームは音楽にも影響を及ぼしていた

 ヒッピー文化が全盛の当時、ニューエイジ思想やオカルトなども支持を集めており、1961年の「ヒル夫妻誘拐事件」を皮切りに“エイリアン・アブダクション”の話題もテレビや雑誌など多くのメディアが取りあげて注目を集めていた。

 そうしたサブカルチャーの影響は一部の音楽にも及んでいた。

 アメリカのロックバンド、バーズ(The Byrds)は1966年に『ミスター・スペースマン(Mr.Spaceman)』という曲で毎晩訪れる見知らぬ人々との出会いについて歌っている。

 1969年、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバルは『イット・カム・フロム・ザ・スカイ』という曲で空からやってくる“何か”について歌った。

 ピンク・フロイドのセカンド・アルバム『A Saucerful of Secrets』(邦題:『神秘』)のジャケットには空飛ぶ円盤を彷彿させるイメージも加味されている。

 デヴィッド・ボウイが1969年に発表した楽曲『Space Oddity(スペイス・オディティ)』では宇宙とエイリアンがモチーフとなっている。

UFOや宇宙人に関する不可解な曲を書いたアメリカの歌手「ジム・サリバン」砂漠で謎の失踪を遂げる
(画像=ジム・サリバン 「Howandwhys」の記事より,『TOCANA』より 引用)

 そしてジム・サリバンの楽曲『U.F.O.』では、高速道路での運転、宇宙人、アリゾナのゴーストタウン、死に際に「とても自然に」見えた男のことなどが歌われている。この楽曲をジム・サリバンの謎の失踪と結びつけてみたくもなるだろう。

 ジムの友人によると、彼はギターを持たずに出かけることはまずなかったという。それを考慮すると、放棄された車の中にギターがあったのはやや不自然に映るかもしれない。

 その後もまったく手がかりがつかめないまま迷宮入りしてしまったジム・サリバンの行方不明事件だが、これから何か新たな証拠や証言がもたらされるとは考えにくい。真相は本人とエイリアンだけが知っているのだろうか。

参考:「Howandwhys」ほか

文=仲田しんじ

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

提供元・TOCANA

【関連記事】
初心者が投資を始めるなら、何がおすすめ?
航空機から撮影された「UFO動画」が公開される! “フェニックスの光”に似た奇妙な4つの発光体
有名百貨店・デパートどこの株主優待がおすすめ?
ネッシーは巨大ウナギではない! 統計的調査結果から数学者が正体を予測
積立NISAで月1万円を投資した場合の利益はいくらになる?